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豊胸術の最前線:インプラントと脂肪注入の術式比較と効果検証
目次
- ・インプラント豊胸の詳細と進化
- ・脂肪注入豊胸の基本と適応症例
- ・術式による効果・リスク・ダウンタイム比較
- ・症例ごとの選択基準とデザインの考え方
インプラント豊胸の詳細と進化
インプラント豊胸は乳腺下または大胸筋下にシリコン製インプラントを挿入する術式です。従来のラウンド型からアナトミカル型(涙型)への移行、コヒーシブシリコンジェルの採用などにより、より自然な触感とフォルムが追求されています。ポケット形成位置の選択(乳腺下法・筋膜下法・大胸筋下法)や、インプラントサイズ・プロファイルの選定が仕上がりを大きく左右します。最先端ではエンドスコープを用いた内視鏡下挿入や、傷跡を最小限にするアプローチも主流です。
脂肪注入豊胸の基本と適応症例
脂肪注入法は自己脂肪を吸引(主に大腿・腹部・臀部から)し、遠心分離やフィルタリングなどで不純物を除去後、乳房へ注入する術式です。近年はピュアグラフトやコンデンスリッチファット(CRF)など脂肪生着率を高める技術が進化しており、カニューレの選択や注入層の多層分布など繊細なデザインが求められます。豊胸と同時にボディラインの形成が可能で、異物反応やカプセル拘縮のリスクがなく安全性が高い一方、注入量や生着率に個人差が大きい点が特徴です。
術式による効果・リスク・ダウンタイム比較
インプラント豊胸のメリット・デメリット
- ・大きなバストアップが一度で可能(2カップ以上も比較的容易)
- ・形状・サイズの選択肢が多く、左右差調整がしやすい
- ・異物挿入によるカプセル拘縮、感染、リップリング(波打ち)等の合併症リスク
- ・将来的なインプラント交換や摘出が必要となる場合がある
- ・ダウンタイムは1~2週間、術後の痛みや内出血、腫脹が目立つ傾向
脂肪注入豊胸のメリット・デメリット
- ・自然な柔らかさと動きが期待できる
- ・自己組織のため異物反応や将来的合併症が少ない
- ・同時に脂肪吸引部位のシェイプアップ効果も得られる
- ・1回あたりのバストアップ量に限界(1カップ程度)
- ・注入脂肪の生着率が40~70%と個人差が大きい
- ・脂肪壊死やしこり、石灰化が生じることがある
- ・ダウンタイムは吸引部位の腫脹・内出血が2週間程度
症例ごとの選択基準とデザインの考え方
患者の希望や体型、既往歴、皮膚・乳腺・脂肪厚、ライフプラン(将来の妊娠・授乳希望)などにより、術式の選択は大きく異なります。
- ・しっかりとボリュームアップを希望→インプラントが適応
- ・ナチュラルな仕上がりや異物を避けたい→脂肪注入が最適
- ・皮膚の伸展性や乳腺下組織量が乏しい場合→大胸筋下法や脂肪注入併用法も検討
デザイン面では、乳頭位置やデコルテの立体感、谷間形成、左右差の調整までミリ単位でプランニングすることが理想的です。患者個々の解剖学的特徴を熟知し、シミュレーションや3D画像解析を活用することで満足度の高い結果が得られます。
豊胸術の選択には、単なる「大きさ」だけでなく、仕上がりの質や安全性、長期的なメンテナンス性を総合的に考慮することが重要です。担当医師との十分なカウンセリングを通じて、ご自身に最良の術式を選択してください。