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小顔整形のダウンタイムと回復期間を徹底解説:手術別のリスクと術後ケアまで
理想のフェイスラインを目指す:小顔整形の回復期間・ダウンタイム完全ガイド
顔の輪郭を美しく整えたいと願う方の多くが注目する「小顔整形」。しかし、手術や施術を検討する上で最も気になるのが、ダウンタイムや回復期間、術後に伴う痛みや腫れ、また日常生活への影響ではないでしょうか。本記事では、現役美容外科医の視点から、代表的な小顔施術ごとのダウンタイムの実情、回復の流れ、痛みのコントロール、術後に気をつけるべきポイントまで、患者様が知りたいリアルな情報を余すことなく解説します。
目次
- ・小顔整形の主な施術法と特徴
- ・施術ごとのダウンタイム・回復期間
- ・術後の痛み・腫れ・内出血の実態と管理法
- ・日常生活に戻るまで:術後の過ごし方と注意点
- ・よくある質問とQ&A
- ・まとめ:小顔整形のダウンタイムを味方につけるには
小顔整形の主な施術法と特徴
小顔整形と一口に言っても、そのアプローチは多岐にわたります。以下に、代表的な施術とその特徴を解説します。
ボトックス注射(咬筋ボツリヌストキシン注射)
- ・エラ張りの原因となる咬筋の筋肥大を抑制し、フェイスラインをシャープにする。
- ・施術時間は10分程度。麻酔クリームで痛みを緩和。
- ・切開不要・ダウンタイムが短い。
脂肪溶解注射(脂肪溶解剤注入)
- ・頬や顎下など脂肪が気になる部位に薬剤を注入し、脂肪組織を分解・排出。
- ・軽度の腫れやむくみが出現するが、日常生活への支障は最小限。
- ・複数回の施術が必要となるケースが多い。
バッカルファット除去
- ・口腔内からアプローチし、頬の深部脂肪(バッカルファット)を摘出。
- ・顔下部のたるみや丸みを改善し、よりシャープな輪郭を形成。
- ・局所麻酔+静脈麻酔下で行われることが多い。
脂肪吸引(顔・顎下)
- ・頬や顎下の余分な皮下脂肪を専用カニューレで吸引し、小顔効果をもたらす。
- ・局所麻酔または静脈麻酔下で実施。
- ・皮下組織のダメージにより、比較的ダウンタイムが長い。
骨切り術(下顎角形成術・頬骨形成術など)
- ・下顎角や頬骨の突出を外科的に骨切りし、根本的に輪郭をデザイン。
- ・全身麻酔下での施術。入院が必要な場合も。
- ・ダウンタイムが長く、術後管理が非常に重要。
HIFU(高密度焦点式超音波)・RF(高周波)機器
- ・皮膚・皮下組織のタイトニングと引き締め、小顔効果を狙う非侵襲的施術。
- ・ダウンタイムはほぼなし。
- ・複数回の施術で効果を高める。
施術ごとのダウンタイム・回復期間
次に、それぞれの施術について、ダウンタイムの長さや回復までの具体的な流れを詳しく解説します。
ボトックス注射のダウンタイム・回復期間
- ・施術直後は注射部位に軽度の膨隆や赤みが出ることがありますが、数時間〜1日で消退。
- ・内出血が出た場合も1週間程度で自然吸収。
- ・当日からメイク・洗顔・入浴可能。日常生活への支障はほぼなし。
- ・効果発現は2週間後から徐々に現れ、1〜2ヶ月でピーク。
脂肪溶解注射のダウンタイム・回復期間
- ・注射部位に軽度の腫れ・むくみ・圧痛が生じる。ピークは翌日〜2日目。
- ・腫れは3〜5日で徐々に軽減。内出血が出ることもあるが、1週間程度で消退。
- ・当日から軽い運動やデスクワークは可能。
- ・複数回の施術が必要な場合は、2〜3週間ごとに繰り返す。
バッカルファット除去のダウンタイム・回復期間
- ・術後1〜3日目に頬の腫れがピーク。7日程度で大部分が落ち着く。
- ・内出血は頬部に出現しやすく、1〜2週間で吸収される。
- ・口腔内切開のため食事制限(刺激物・熱いもの・硬いもの)を術後1週間程度推奨。
- ・抜糸不要。7日目より徐々に普通の食事へ。
- ・洗顔・メイクは当日から可能(口腔内は口ゆすぎで衛生管理)。
脂肪吸引(顔・顎下)のダウンタイム・回復期間
- ・術後2〜3日で腫脹・内出血がピーク。7〜10日で腫れが落ち着く。
- ・圧迫バンド着用(24時間×2〜3日、その後は夜間のみ1週間程度)で腫れを最小限に。
- ・内出血は黄色〜紫色斑として2週間程度残る場合がある。
- ・感染予防のため抗生剤内服。口腔内処置の場合はうがい徹底。
- ・デスクワークは2〜3日後から可能。激しい運動・サウナは1〜2週間控える。
骨切り術(下顎角形成術・頬骨形成術)のダウンタイム・回復期間
- ・術後2日目に腫脹・疼痛がピーク。以降、1〜2週間で徐々に改善。
- ・術後3日程度は流動食、その後は柔らかい食事へ移行。
- ・感染・神経障害(下歯槽神経麻痺など)に注意し、抗生剤・消炎鎮痛剤を適切に使用。
- ・フェイスバンド圧迫は1週間程度推奨。
- ・内出血・むくみは3週間〜1ヶ月程度で目立たなくなる。
- ・日常生活・軽作業復帰は2〜3週間後。社会復帰目安は1ヶ月前後。
HIFU・RF機器による小顔治療のダウンタイム・回復期間
- ・施術直後に軽度の赤み・浮腫が出ることがあるが、数時間で消失。
- ・皮下組織の違和感・筋肉痛様症状が2〜3日持続する場合も。
- ・メイク・洗顔は即日可能。ダウンタイムはほぼなし。
- ・効果実感は1ヶ月後〜3ヶ月後にピーク。
術後の痛み・腫れ・内出血の実態と管理法
小顔整形の術後には、程度の差はあれど痛み・腫れ・内出血は避けられません。専門クリニックでの標準的な対処法と、患者様が自宅で実践できるセルフケアについても解説します。
痛みのコントロール
- ・局所麻酔・静脈麻酔・全身麻酔を組み合わせ、施術時の痛みを最小限に。
- ・術後は内服鎮痛剤(アセトアミノフェン・NSAIDsなど)を処方。
- ・骨切り・脂肪吸引など侵襲性の高い手術の場合、術後2〜3日が痛みのピーク。
- ・バッカルファット・ボトックスなどの軽微な施術は痛みが短期間で収束。
- ・耐え難い疼痛や腫脹の増悪があれば、早期に担当医へ連絡を。
腫れ・内出血の予防と対策
- ・術後48時間はアイスノン・冷却パックで適度に冷やす(凍傷に注意)。
- ・心臓より頭部を高くして安静に寝ることで、腫れ・内出血拡大を抑制。
- ・圧迫バンド・フェイスバンドの着用は腫脹・内出血を軽減。
- ・喫煙・飲酒は血流増加・感染リスク上昇のため、術後2週間は控える。
- ・ビタミンK・Cなどサプリメントの内服が内出血軽減に有効な場合も。
その他の術後トラブルとその対応
- ・感染兆候(発赤・熱感・膿・38℃以上の発熱)があれば直ちに受診。
- ・顔面神経麻痺・しびれ感(骨切り後)は術後数週間〜数ヶ月で改善することが多いが、症状が強い場合は主治医に相談。
- ・傷跡の赤み・肥厚は6ヶ月程度で目立たなくなるが、テーピングや外用薬の併用が推奨される場合あり。
日常生活に戻るまで:術後の過ごし方と注意点
どの施術でも、術後の過ごし方によって回復スピードや仕上がりに差が出ます。以下のポイントは、患者様に必ずお伝えしている内容です。
食事・水分摂取
- ・バッカルファット除去、骨切り術後は刺激物・熱いもの・硬いものの摂取を控える。
- ・脂肪溶解注射・脂肪吸引後は過度な咀嚼を避け、消化の良いものを選択。
- ・水分は十分に摂取し、脱水や便秘を予防。
メイク・洗顔・入浴
- ・非切開系施術(ボトックス・HIFU・脂肪溶解注射)は当日からメイク・洗顔OK。
- ・切開を伴う手術は、創部を避けての洗顔・シャワー浴から開始。入浴は抜糸後推奨。
- ・口腔内創部はうがい薬・生理食塩水で清潔を保つ。
運動・仕事復帰・旅行
- ・軽作業・デスクワークはボトックス・脂肪溶解注射なら当日、バッカルファット除去や脂肪吸引は2〜3日後から可能。
- ・骨切り術は2〜4週間の安静期間が望ましい。
- ・激しい運動や長時間のフライト、サウナ・温泉は術後2週間控える。
その他の注意点
- ・術後の経過観察・フォローアップ(1週間、1ヶ月、3ヶ月など)を必ず受診。
- ・体調不良や創部の異常(出血・膿・強い痛み)があれば早期連絡を。
- ・術後のセルフマッサージは医師の許可が出てから開始。
よくある質問とQ&A
Q1. ダウンタイムを最小限にする施術は?
ボトックス注射、HIFUなど非切開系施術はダウンタイムがほとんどありません。脂肪溶解注射も腫れが数日で落ち着きます。ダウンタイムを極力避けたい方におすすめです。
Q2. 骨切り手術後の腫れを早く引かせるコツは?
術後48時間の冷却、就寝時の頭部拳上、禁煙・禁酒、規則正しい生活リズムが重要です。また、主治医指示のもとで圧迫バンド着用を徹底しましょう。
Q3. 術後どれくらいでスポーツや旅行が可能?
軽微な施術は2〜3日、脂肪吸引・バッカルファット除去は1週間、骨切り術は3〜4週間が目安です。長時間移動や運動は腫れ・内出血リスクを高めるため、医師と相談を。
Q4. 術後の痛みや腫れが強い場合はどうすれば?
処方鎮痛剤を適切に使用し、安静・冷却を守ってください。耐え難い痛みや腫れの増悪があれば、感染や血腫リスクを否定できませんので、早急にクリニックへご連絡ください。
まとめ:小顔整形のダウンタイムを味方につけるには
小顔整形の施術ごとのダウンタイムや回復期間は、施術内容・侵襲度・体質によって大きく異なります。正確な知識と術後ケアの工夫によって、ダウンタイムをただの「我慢の期間」ではなく、理想の輪郭を手に入れるための「前向きな準備期間」として有効活用することができます。
美容外科医としての経験から言えば、術後の経過フォローと患者様自身のセルフケアが、最終的な仕上がりの美しさと満足度を大きく左右します。
不安や疑問があれば、必ず主治医に相談し、安心できる環境で施術を受けましょう。
本記事が、これから小顔整形を検討されている方々の一助となれば幸いです。