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小顔形成のすべて:美容外科医が語る理想のフェイスラインを手に入れる最新ガイド
目次
- ・小顔の美学と解剖学的基礎
- ・小顔形成の選択肢:外科的アプローチ
- ・小顔施術の非外科的選択肢
- ・ダウンタイムと回復期間の実情
- ・痛みの管理と術後ケアの最新知見
- ・症例別:おすすめの小顔施術と回復プロセス
- ・小顔術後の生活指導と注意点
- ・よくある質問と専門医のアドバイス
- ・まとめ:理想の小顔を叶えるために
小顔の美学と解剖学的基礎
小顔の印象は骨格・筋肉・脂肪・皮膚のバランスから生じます。東洋人においてはエラ(下顎角部)の張り、頬骨の突出、脂肪の蓄積や皮膚のたるみが輪郭を大きく見せる主因となります。一方で、立体的でバランスのとれたフェイスラインには、顔面骨格(特に下顎骨、頬骨、顎先)、咬筋、脂肪体(バッカルファット等)、皮膚の弾力性が密接に関与します。
美容外科的な小顔形成は、以下の解剖学的構造を把握したうえで適切な治療を選択することが重要です。
- ・下顎骨:エラや顎先の幅・形状を規定
- ・頬骨(zygomatic bone):横顔や正面からの印象に影響
- ・咬筋:下顎角部のボリューム形成に関与
- ・皮下脂肪:頬や顎下の膨らみを形成
- ・バッカルファット:口腔内側の深部脂肪体
- ・皮膚・SMAS:皮膚のハリやたるみを決定
小顔形成の選択肢:外科的アプローチ
患者さんの骨格や希望に合わせて、外科的な小顔形成術が選択されます。代表的な術式と特徴を紹介します。
エラ削り(下顎角形成術)
下顎骨の外側・下縁を削ることで、エラの張りを解消し、フェイスラインを滑らかに整える手術です。
- ・術式:口腔内アプローチ、あるいは耳介前部切開から下顎角を切除・削骨
- ・適応:下顎角の骨性肥大によるエラの張りが主訴の方
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血は1~2週間、骨の安定には3~6ヶ月
- ・リスク:顔面神経損傷、下歯槽神経麻痺、感染、左右差残存
頬骨縮小術
頬骨弓や頬骨体部の突出を改善し、顔幅を狭く見せるための骨切り術です。
- ・術式:口腔内・側頭部アプローチで頬骨弓・体部を骨切り、内方移動・固定
- ・適応:頬骨の突出や顔幅の広がりが気になる方
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血は2~3週間、骨癒合まで3~6ヶ月
- ・リスク:顔面神経障害、非対称、骨癒合不全、感染
顎先形成術(オトガイ形成術)
顎先の形状や長さを整えるために、骨切りやプロテーゼ挿入を行う手術です。
- ・術式:骨切りによる前方・後方移動/短縮・延長、またはシリコンプロテーゼ挿入
- ・適応:顎先の短さや形状の不満、輪郭のバランス不良
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血1~2週間、骨癒合は3ヶ月程度
- ・リスク:非対称、感染、プロテーゼ露出、神経障害
バッカルファット除去術
口腔内から頬深部脂肪体(バッカルファット)を摘出し、下膨れや頬のもたつきを改善する術式です。
- ・術式:上顎第二大臼歯付近の口腔粘膜切開からバッカルファットを摘出
- ・適応:20~40代の頬下部の膨らみが強い方
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血1週間以内、傷は口腔内で目立たない
- ・リスク:過剰摘出による頬の凹み、感染、血腫
脂肪吸引(顔・顎下)
頬や顎下(フェイスライン)の皮下脂肪をカニューレで吸引除去し、輪郭をシャープに整えます。
- ・術式:耳介前部や顎下等から小切開、カニューレで脂肪を吸引
- ・適応:皮下脂肪によるフェイスラインのもたつきが主訴の方
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血1~2週間、皮膚の引き締めに2~3ヶ月
- ・リスク:左右差、皮膚のたるみ、血腫、感染
リフトアップ手術(フェイスリフト、ミニリフト)
加齢による皮膚・SMASの緩みを切開・引き上げて、フェイスラインのたるみ・下膨れを改善します。
- ・術式:耳前部~側頭部切開、皮膚・SMAS層の剥離と引き上げ、余剰皮膚切除
- ・適応:中高年の皮膚たるみが主因の顔の大きさ感
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血2週間前後、抜糸は1週間
- ・リスク:瘢痕、感染、顔面神経障害、左右差
小顔施術の非外科的選択肢
ダウンタイムや患者負担が少ない非外科的治療も近年人気です。代表的な施術と特徴をまとめます。
ボツリヌストキシン注射(咬筋縮小)
咬筋(エラ部分の筋肉)にボツリヌストキシン製剤を注射し、筋肉量を減少させてフェイスラインを細くします。
- ・持続効果:3~6ヶ月(繰り返しで持続期間延長)
- ・ダウンタイム:ほぼなし。まれに内出血・違和感
- ・リスク:咀嚼力低下、左右差、表情の変化
脂肪溶解注射(デオキシコール酸、BNLS等)
脂肪細胞を破壊・溶解する薬剤を皮下脂肪層に注射し、頬・顎下のボリュームを減少させます。
- ・回数:2~4週ごとに3回程度が標準
- ・ダウンタイム:腫脹・一過性の熱感や違和感(2~3日)
- ・リスク:局所の硬結、皮膚のたるみ、左右差
HIFU(高密度焦点式超音波)
超音波エネルギーで皮膚・SMAS層を加熱し、コラーゲンの収縮と再生を促してリフトアップ・引き締め効果をもたらします。
- ・施術時間:30~60分
- ・ダウンタイム:赤み・腫れが1~2日、ほぼ日常生活に支障なし
- ・リスク:一時的な知覚異常、腫脹、火傷のリスク(稀)
糸リフト(スレッドリフト)
溶ける糸や特殊な構造の糸を皮下に挿入し、たるみやフェイスラインを引き上げる施術です。
- ・持続期間:半年~1年(糸の種類による)
- ・ダウンタイム:腫脹・内出血1週間以内、口の開けづらさが一時的に生じることあり
- ・リスク:糸の露出、違和感、感染、左右差
その他の非外科的治療
- ・ラジオ波(RF)、レーザー治療:皮膚の引き締めや脂肪融解効果
- ・メソセラピー:脂肪溶解薬剤の多点注射
- ・輪郭ヒアルロン酸注入:フェイスラインの微調整や顎先形成
ダウンタイムと回復期間の実情
美容外科的施術を検討するうえで、ダウンタイムや回復期間の詳細な情報は非常に重要です。ここでは、代表的な小顔施術ごとにその実情を解説します。
エラ削り(下顎角形成術)のダウンタイム
- ・術直後:顔全体に厚めのフェイスバンデージを装着し、腫脹・内出血のピークは術後2~3日
- ・1週間:腫れが徐々に引き、内出血も黄色~緑色に変化
- ・2週間:大部分の腫れや内出血が改善、マスク等でカバー可能
- ・1ヶ月:むくみが残るものの、一般的な生活に支障なし
- ・3ヶ月以降:骨・軟部組織の安定とともに、最終的な輪郭が形成
術後の口腔内創部の清潔保持が重要で、1週間程度は流動食・軟食を推奨。フェイスバンデージは術後1週間程度、日中外して夜間のみ装着とすることが多いです。
頬骨縮小術のダウンタイム
- ・術直後:顔の腫れと内出血が強く出やすい。冷却と安静が必要
- ・1週間:腫脹・内出血が徐々に軽快、食事制限(軟食・高栄養食)
- ・2週間:腫れの大部分消退、マスクでカバー可能
- ・1ヶ月:むくみ残存も日常生活に支障なし
- ・3~6ヶ月:骨癒合完了、完成形の輪郭が形成される
術後は頬骨の骨切り・固定部位の安静保持が重要で、強い咀嚼や衝撃は避ける必要があります。
バッカルファット除去術・脂肪吸引のダウンタイム
- ・術後2~3日:腫脹・軽度の内出血、軽度の痛み
- ・1週間:腫れが目立たなくなり、内出血も軽快
- ・2週間:ほぼ回復、マッサージや圧迫指導が追加されることも
- ・1ヶ月:皮膚の引き締め・馴染みが進行
脂肪吸引では、術後の圧迫バンドやフェイスマスクの装着が推奨され、皮膚のたるみ予防・形状維持に寄与します。
リフトアップ手術のダウンタイム
- ・術後1週間:腫脹・内出血、創部の違和感や突っ張り感
- ・1~2週間:腫れや内出血が軽快し、抜糸(7~10日目)
- ・1ヶ月:むくみや軽度の腫れ残存も、社会復帰可能
- ・3ヶ月:皮膚・SMAS層が安定し、自然なフェイスラインに
術後は頭部の高位保持、強い表情運動の回避、創部の清潔保持が重要です。
非外科的施術(ボツリヌストキシン・脂肪溶解注射・HIFU等)のダウンタイム
- ・当日~数日:注射部位の軽い腫れや内出血、違和感
- ・1週間以内:ほぼ回復し、日常生活に影響を与えることは少ない
HIFUや糸リフトも同様で、施術当日・翌日の軽度の腫れ・違和感のみで、化粧や入浴も翌日から可能なことが多いです。
痛みの管理と術後ケアの最新知見
術後の痛みや腫れを最小限に抑え、合併症を予防するための管理方法を解説します。
鎮痛・消炎管理
- ・術直後からの鎮痛剤(NSAIDs等)の内服で疼痛コントロール
- ・腫脹軽減のための冷却(アイシング)を術後2~3日継続
- ・抗生剤の予防投与(特に口腔内アプローチ・プロテーゼ挿入時)
- ・ステロイド剤の短期投与による腫脹抑制(術式や施設により異なる)
術後ケア・生活指導
- ・創部の清潔保持(口腔内はうがい薬や歯磨き指導)
- ・術後2~3日は安静、頭部高位保持
- ・強い咀嚼・大きな口開けの回避(骨切り術後は特に重要)
- ・フェイスバンデージや圧迫マスクの装着指導
- ・外科的施術後は1~2週間の通院、経過観察が必要
合併症の早期発見・対処
- ・感染:発赤・腫脹・熱感・膿性分泌があれば早期受診
- ・血腫:術後急激な腫れや痛み増強に注意し、必要時は排血処置
- ・神経障害:しびれや麻痺が持続する場合は追加検査・経過観察
- ・たるみ・左右差:術後の回復経過を見ながら追加治療を検討
症例別:おすすめの小顔施術と回復プロセス
患者さんの悩みや顔立ちに応じた代表的なパターンと、最適な施術選択、回復プロセスを紹介します。
症例1:骨格的エラ張りが目立つ場合
- ・おすすめ施術:下顎角形成術(エラ削り)、補助的に咬筋ボツリヌストキシン注射
- ・回復プロセス:
- ・術後1週間は腫れ・痛みが目立つが、2週間で社会復帰可能
- ・1ヶ月でむくみ軽快、3~6ヶ月で完成
症例2:頬骨の突出による顔幅拡大
- ・おすすめ施術:頬骨縮小術、場合により脂肪吸引併用
- ・回復プロセス:
- ・術後2~3週間で大部分の腫れが改善、1ヶ月で通常生活へ
- ・骨癒合は3~6ヶ月で完成
症例3:頬のボリュームが気になる若年層
- ・おすすめ施術:バッカルファット除去術、脂肪吸引、脂肪溶解注射
- ・回復プロセス:
- ・術後1週間でほぼ回復、2週間で社会復帰
- ・脂肪溶解注射は複数回施術で徐々に効果が現れる
症例4:加齢による下膨れ・フェイスラインのたるみ
- ・おすすめ施術:フェイスリフト、ミニリフト、HIFU、糸リフト
- ・回復プロセス:
- ・切開リフトは1~2週間で抜糸、1ヶ月で自然な輪郭に
- ・HIFU・糸リフトは軽度の腫れのみで即日~数日で回復
小顔術後の生活指導と注意点
小顔形成術後の回復を円滑にし、合併症を予防するための生活指導・注意点をまとめます。
食事・口腔ケア
- ・術後1週間は流動食・軟食を推奨、刺激物や熱いものは避ける
- ・口腔内切開の場合は食後のうがい・歯磨きを徹底
入浴・洗顔・メイク
- ・術後当日はシャワー浴のみ、創部に直接水がかからないよう配慮
- ・創部の抜糸・治癒後から洗顔・メイク可(術式により目安1~2週間)
運動・日常生活
- ・激しい運動や顔に負担がかかる活動は2週間程度控える
- ・頭部を高位に保つことで腫れ・むくみを軽減
- ・長時間の入浴・サウナ・飲酒は腫れ悪化の原因となるため避ける
経過観察・再診
- ・術後1~2週間以内に必ず再診・経過チェック
- ・異常所見(強い痛み・発熱・膿性分泌等)があれば速やかに医療機関へ連絡
よくある質問と専門医のアドバイス
- 1. 小顔手術の痛みはどの程度ですか?
- ・局所麻酔や全身麻酔下で手術を行うため術中の痛みはほとんどありません。術後は鎮痛薬でコントロール可能な軽~中等度の痛みが数日続きます。
- 2. 仕事や学校はいつから復帰可能ですか?
- ・外科的施術の場合、1~2週間のダウンタイム後、腫れや内出血が軽快すれば復帰可能です。非外科的施術は翌日から通常生活が可能なことが多いです。
- 3. 小顔術後に再度施術が必要になることは?
- ・骨格形成術は基本的に永続的な効果ですが、加齢変化や脂肪の再増加などにより追加施術のニーズが生じることもあります。非外科的施術(ボツリヌストキシン等)は効果が一時的なため、定期的な施術が推奨されます。
- 4. 術後のむくみや左右差が不安です。
- ・術後のむくみは一時的であり、術直後は左右差も生じやすいですが、腫れの軽快とともに自然な輪郭へと馴染みます。長期間持続する場合は担当医にご相談ください。
- 5. 傷跡は目立ちますか?
- ・ほとんどの小顔手術は口腔内や耳前部など目立ちにくい部位からのアプローチで行われます。創部管理・UVケアで瘢痕を最小限に抑えることが可能です。
まとめ:理想の小顔を叶えるために
小顔形成には多種多様なアプローチがあり、骨格・筋肉・脂肪・皮膚それぞれに適した治療選択が求められます。ダウンタイムや回復期間、術後ケアをしっかり理解し、自分に合った治療法を選ぶことで、より満足度の高い結果を得ることができます。
美容外科医としては、患者さん個々の顔立ちや希望を丁寧にカウンセリングし、解剖学的知識と豊富な臨床経験をもとに最適な治療プランを提案することが重要です。術後も細やかなフォローアップを行い、合併症予防や美しい仕上がりの維持をサポートします。
理想の小顔は、一人ひとりにとって異なります。自分らしい美しさを引き出すために、信頼できる専門医とともに最良の選択をしてください。














