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鼻整形

鼻整形のすべて〜トラブル事例と安全な施術のための知識

鼻形成術の最新知識と安全管理:トラブル症例から学ぶ最適なアプローチ

 

目次

  • ・鼻整形とは?術式の種類と目的
  • ・鼻の解剖学:手術の基礎となる構造理解
  • ・よく行われる鼻形成術の具体的手法
  • ・外部報告された主な合併症とリスク事例
  • ・リスク回避のための術前・術中・術後管理
  • ・カウンセリングとデザインの重要性
  • ・実際の症例と失敗・修正のポイント
  • ・術後経過と長期的な観察事項
  • ・まとめと安全な鼻整形のためのアドバイス

 

鼻整形とは?術式の種類と目的

美容外科領域における鼻整形(Rhinoplasty)は、外鼻の形態や機能、または両者を同時に改善するために行われる外科的治療です。目的は主に次の3つに大別されます。

  • ・審美的改善:高さや輪郭、鼻筋の通り方、小鼻の幅など、外見のバランス調整。
  • ・機能的改善:鼻閉、鼻中隔湾曲、鼻孔狭窄などの呼吸機能障害の改善。
  • ・外傷・先天異常の修正:外傷や先天的な変形、再建を含む。

各術式は個々の解剖学的構造と患者の希望に応じて選択され、オープン法(切開を加える方法)とクローズド法(鼻孔内からのアプローチ)に大別されます。さらに、隆鼻術、鼻尖形成術、小鼻縮小術、鼻翼基部形成術、鼻中隔延長術などに細分化されます。

 

鼻の解剖学:手術の基礎となる構造理解

鼻整形においては、詳細な鼻の解剖学的知識が不可欠です。鼻の構造は外鼻(皮膚、皮下組織、軟骨、骨)および内部の骨格・軟骨系で構成されます。主要な解剖学的ポイントは以下の通りです。

  • ・皮膚と皮下組織:鼻根部から鼻尖にかけて厚みが変化し、瘢痕形成や浮腫のリスクに影響。
  • ・鼻骨:鼻の上部を形成する骨構造で、隆鼻・骨切り術の際の切除や移動対象。
  • ・外側鼻軟骨(Upper Lateral Cartilage):鼻骨と鼻翼軟骨の間に位置し、鼻筋のライン形成に関与。
  • ・鼻中隔軟骨(Septal Cartilage):鼻腔を左右に分ける軟骨。延長術や補強材料として多用。
  • ・下鼻甲介・鼻腔粘膜:呼吸機能との関わりが深く、機能的手術では慎重な取り扱いが必要。
  • ・鼻翼軟骨(Alar Cartilage):鼻尖・小鼻の形態に寄与し、鼻尖形成術の中心的対象。

血管・神経分布にも留意が必要です。特に外側鼻動脈・鼻背動脈、三叉神経分枝などは術中損傷のリスクとなります。

 

よく行われる鼻形成術の具体的手法

鼻整形の主要な術式と、その特徴について詳述します。

 

隆鼻術(Augmentation Rhinoplasty)

  • ・シリコンプロテーゼ:シリコンインプラントを骨膜下に挿入して鼻筋を高くする手法。カスタムメイドのプロテーゼや既製品があり、サイズ・形状選択が重要。
  • ・自家組織移植:肋軟骨や耳介軟骨、真皮脂肪など患者自身の組織を使用。感染や排出リスクを低減するが、ドナー部の瘢痕も考慮。
  • ・ヒアルロン酸注入:手軽に高さや形態を調整可能だが、持続期間は数ヶ月〜1年程度。

 

鼻尖形成術(Tip Plasty)

  • ・軟骨移植:耳介軟骨や鼻中隔軟骨を鼻尖に移植し、形態や高さを調整。
  • ・クローズド法:鼻孔内から切開し、組織の剥離・再構築を行う。
  • ・オープン法:鼻柱基部に切開を加え、視野を広げて詳細な操作が可能。

 

小鼻縮小術(Alar Base Reduction)

  • ・外側切除法:小鼻外側部の皮膚・皮下組織を切除し、幅を狭める。
  • ・内側切除法:鼻腔内側からアプローチし、瘢痕を目立たなくする。

 

鼻中隔延長術(Septal Extension Graft)

  • ・自己軟骨(主に鼻中隔軟骨)を用い、鼻柱〜鼻尖の支持力を強化。鼻尖の長さ・向きを調整可能。
  • ・肋軟骨や耳介軟骨も補助材料として使用される。

 

骨切り術(Osteotomy)

  • ・外側鼻骨骨切り:広鼻・鼻曲がりの修正に用いる。骨切り線や固定方法の選択により仕上がりとリスクが変動。

 

外部報告された主な合併症とリスク事例

鼻整形は高度な技術が求められる一方で、国内外で様々な合併症やトラブルが報告されています。代表的な外部報告事例と、その背景にある原因について列挙します。

 

1. 感染症(Infection)

  • ・症例:シリコンプロテーゼ挿入後数週間〜数ヶ月で発赤・腫脹・排膿。最悪の場合、皮膚壊死・プロテーゼ露出。
  • ・原因:無菌操作不十分、術後ケア不足、既往症の見落とし。
  • ・報告例:韓国や中国を中心に複数症例報告。特に不適切なクリニックでの感染率上昇。

 

2. 血腫・皮下出血(Hematoma/Subcutaneous Hemorrhage)

  • ・症例:骨切り術やプロテーゼ挿入後の皮下出血、鼻筋や小鼻周囲の腫脹・紫斑。
  • ・原因:血管損傷、止血不十分、抗凝固薬内服歴の確認不足。

 

3. 皮膚壊死・瘢痕形成(Necrosis/Scar)

  • ・症例:鼻尖・鼻柱部の皮膚壊死や瘢痕肥厚。プロテーゼ圧迫や血流障害が主因。
  • ・報告例:過度なプロテーゼサイズ選択による皮膚圧迫壊死。

 

4. プロテーゼの位置異常・露出(Implant Malposition/Exposure)

  • ・症例:プロテーゼの偏位、鼻根部の浮き上がり、皮膚下での輪郭浮き出し。
  • ・原因:骨膜下での適切なポケット形成不足、サイズ不適合。

 

5. 鼻閉・呼吸障害(Nasal Obstruction)

  • ・症例:鼻中隔延長術や鼻尖形成後の鼻閉。
  • ・原因:内側鼻翼の過度な切除、鼻腔狭窄、瘢痕収縮。

 

6. 変形・左右非対称(Deformity/Asymmetry)

  • ・症例:術後の鼻筋の曲がり、鼻尖の非対称、小鼻幅の左右差。
  • ・原因:骨切り・軟骨移植の固定不良、術中デザインの不十分さ。

 

7. 神経障害・感覚異常(Nerve Injury/Sensory Change)

  • ・症例:鼻背部のしびれ、上口唇の感覚低下。
  • ・原因:鼻背動脈・三叉神経分枝の損傷。

 

8. 長期的な問題(Late Complications)

  • ・症例:プロテーゼの石灰化、慢性炎症、皮膚菲薄化による輪郭浮き出し。
  • ・報告例:術後10年以上経過後にプロテーゼ摘出を要した症例。

 

リスク回避のための術前・術中・術後管理

鼻整形のリスクを最小限に抑えるためには、以下の3ステージごとに徹底した管理が求められます。

 

術前管理

  • ・全身状態・既往歴の確認:糖尿病や自己免疫疾患、血液抗凝固薬内服の有無等。
  • ・解剖学的評価と画像診断:鼻骨・軟骨の形態評価、CT撮影による骨構造把握。
  • ・感染源の排除:鼻腔内の慢性副鼻腔炎や皮膚疾患の治療。
  • ・術前写真・シミュレーション:患者同意のもと、理想のデザインを具体的に共有。

 

術中管理

  • ・無菌操作の徹底:術野消毒、器具滅菌、術者の手袋交換等。
  • ・解剖学的ランドマークの明確化:骨切りライン、軟骨の位置、主要血管の走行確認。
  • ・確実な止血操作:電気メス・リガシュアなどの適切使用。
  • ・プロテーゼの適切な選択と固定:過度なサイズや不適合な形状は避ける。

 

術後管理

  • ・感染予防:抗菌薬投与、術後の鼻腔内清潔維持。
  • ・腫脹・血腫管理:冷却、圧迫固定、定期的なドレーン管理。
  • ・定期的なフォローアップ:早期に異常を発見し迅速対応。

 

カウンセリングとデザインの重要性

解剖学的・技術的な側面だけでなく、患者とのコミュニケーションとデザイン設計は極めて重要です。特に近年では、患者の理想像がSNS等の影響で高度化・多様化しており、現実的な限界やリスクを丁寧に説明し、術前イメージとのギャップを最小化する必要があります。

  • ・3Dシミュレーションの活用:術前に可能な限りイメージ共有。
  • ・術式選択の根拠説明:なぜその方法が適切か、合併症リスクも含めて説明。
  • ・希望と現実の調整:骨格や皮膚の厚み等、変化できる範囲の限界を明示。
  • ・複数回手術の可能性:術後修正・追加施術の必要性についても事前に同意を得る。

 

実際の症例と失敗・修正のポイント

ここでは、外部報告や医療裁判事例等で公表された症例を参考に、失敗例とその修正アプローチについて解説します。

 

症例1:プロテーゼ露出例

  • ・経過:術後6ヶ月で鼻尖部の発赤・腫脹。最終的に皮膚壊死とプロテーゼ露出。
  • ・原因:サイズ過大のプロテーゼ挿入、骨膜下ポケット形成不十分。
  • ・修正:プロテーゼ摘出、感染部位のデブリドマン、1次閉鎖困難な場合は遊離皮弁や自家軟骨移植で再建。

 

症例2:鼻筋の曲がりと非対称

  • ・経過:術後2週間で鼻筋の明らかな曲がり。写真比較で術前より悪化。
  • ・原因:骨切りラインの不均一、プロテーゼの偏位。
  • ・修正:再度骨切り術、プロテーゼ再設置。場合によっては自家軟骨で補強。

 

症例3:鼻閉・呼吸障害

  • ・経過:鼻中隔延長術後、鼻呼吸困難・術前より悪化。
  • ・原因:内側鼻翼の過度な切除、軟骨移植の配置不良。
  • ・修正:瘢痕組織の切除と鼻腔拡大、必要に応じて再移植。

 

症例4:長期経過後のプロテーゼ石灰化

  • ・経過:術後10年以上で硬結・慢性的な炎症、レントゲンで石灰化確認。
  • ・原因:長期異物反応。
  • ・修正:プロテーゼ摘出、自家組織移植での再建。

 

術後経過と長期的な観察事項

鼻整形後の経過観察は、短期的な創傷治癒だけでなく、長期的な変形や感染、異物反応まで多岐にわたります。

  1. 1.術後1週間以内:腫脹・皮下出血・創部感染の有無。ギプス・固定除去前後での変形確認。
  2. 2.術後1ヶ月以内:創部の瘢痕形成、プロテーゼや軟骨の位置安定性。
  3. 3.術後3ヶ月〜6ヶ月:瘢痕成熟、形態安定化。慢性炎症や異物反応の有無。
  4. 4.術後1年以降:長期的な変形・石灰化・皮膚菲薄化など晩期合併症のチェック。

特にプロテーゼ使用例では、定期的なX線・CTによる評価や、皮膚の菲薄化・露出リスクの早期発見が重要です。自家軟骨移植例でも、吸収・変形や左右差の経過観察が求められます。

 

まとめと安全な鼻整形のためのアドバイス

鼻整形は、他の美容外科手術と比べて「見た目」と「機能」の両立が求められる最も難易度の高い分野です。トラブル症例や合併症の報告から学ぶべきポイントは、術者の高度な解剖・手技の知識、患者への十分な説明と同意、術前から術後まで一貫したリスク管理です。

  • ・安全な鼻整形には、解剖学・術式の理解、無菌操作、デザイン設計、術後管理すべてが欠かせません。
  • ・外部報告事例に学び、同じ過ちを繰り返さないためのアップデートを継続しましょう。
  • ・患者自身も、安易な選択や「安さ」だけを重視せず、医師の経験・カウンセリング・アフターケア体制を重視したクリニック選びを心がけてください。
  • ・長期的な経過観察と、不安や違和感があった際の早期受診が、良好な結果と満足度につながります。

今後も鼻整形分野は進化を続けますが、基本を大切に、患者と術者が信頼関係を築きながら、より安全で美しい結果を目指すことが求められています。

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