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小顔整形に潜むリスク事例とその回避策
小顔整形におけるリスクと安全対策を徹底解説
「小顔整形」と聞くと、フェイスラインの美しさや若々しさを求めて施術を受ける方が増えています。しかし、その一方で外部機関や他院で報告されているリスク事例も無視できません。ここでは、実際に報告されたトラブルやその回避策について、美容外科医の立場から解説します。
目次
- ・小顔整形とは
- ・報告された主なリスク事例
- ・リスクを回避するためのポイント
- ・安全な小顔整形クリニック選びのコツ
小顔整形とは
小顔整形には、骨切り術(下顎骨形成術、頬骨縮小術)、脂肪吸引(頬・顎下)、糸リフト、ボトックス注射など様々な手法が存在します。患者さんの骨格や脂肪量、たるみの程度によって最適な術式を選択する必要があります。
報告された主なリスク事例
骨切り術における合併症
- 1.下歯槽神経麻痺:
骨切り部位近くを走行する下歯槽神経が損傷されると、下口唇や顎先のしびれ、感覚異常が生じます。他院ではCTを用いた術前シミュレーション不足による報告例があります。 - 2.顎変形:
骨切り後の固定不良や過剰切除により左右非対称や噛み合わせ不良が生じることがあります。 - 3.感染:
口腔内アプローチの場合、術後感染のリスクが高まります。
脂肪吸引・糸リフトに関連したリスク
- 1.凹凸・左右差:
脂肪の吸引量が不均一だと、皮膚表面に凹凸や左右差が残ることがあります。 - 2.皮膚壊死:
糸リフトで過度な牽引や血流障害が生じると皮膚壊死のリスクが報告されています。 - 3.感染・異物感:
糸の露出や感染、異物感が長期に続く例も見られます。
注入療法(ボトックス等)における注意点
- 1.表情筋の過度な麻痺:
咬筋ボトックスの過剰投与で表情が不自然になる事例。 - 2.アレルギー反応:
稀に注入製剤によるアレルギー症状が報告されています。
リスクを回避するためのポイント
- ・術前にCTやMRIなど画像診断を十分に行い、解剖学的構造を把握すること
- ・術者が骨切りや脂肪吸引、糸リフトなど各手技に精通していること
- ・患者ごとの骨格・皮膚・筋肉の状態を正確に評価し、過度な矯正を避けること
- ・術後のフォローアップ体制がしっかりしているクリニックを選ぶこと
- ・リスクや合併症について十分な説明(インフォームド・コンセント)がなされているか確認すること
安全な小顔整形クリニック選びのコツ
小顔整形は非常に繊細な施術です。外部で報告されたトラブルの多くは、経験不足やカウンセリングの不十分さ、術後管理の甘さに起因しています。必ず日本美容外科学会(JSAPS, JPRAS)認定医かどうか、また術後トラブル時の対応実績があるかを確認しましょう。複数のクリニックでカウンセリングを受け比較することも重要です。
まとめると、小顔整形には高い効果が期待できる一方で、技術・知識不足によるリスクも存在します。信頼できる医師と十分な相談を重ね、安全かつ理想的な小顔を目指しましょう。














