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目の整形

目元の美容外科手術におけるダウンタイムと回復管理の実際

眼周囲形成術におけるダウンタイムと術後管理の実際

目元の美容外科手術は、患者満足度・社会復帰の観点から、ダウンタイムや術後の回復プロセスが極めて重要な検討事項となります。本記事では、埋没法・切開法(二重形成術)、眼瞼下垂手術、下眼瞼脱脂術、眼窩脂肪移動術、眉下切開、目頭切開、目尻切開等、主要な眼周囲形成術ごとに、術後経過、疼痛コントロール、合併症対策、実際の社会復帰時期について、専門的かつ具体的に解説します。

 

目次

  • ・二重形成術(埋没法・切開法)のダウンタイムと回復管理
  • ・眼瞼下垂手術の術後経過と社会復帰の目安
  • ・下眼瞼脱脂術・眼窩脂肪移動術のダウンタイムの比較
  • ・目頭切開・目尻切開の術後管理と特有の注意点
  • ・疼痛管理・内出血・腫脹へのアプローチ
  • ・術後の生活指導と長期経過管理
  • ・まとめ

 

二重形成術(埋没法・切開法)のダウンタイムと回復管理

埋没法は、経結膜的または皮膚側から非吸収性縫合糸(6-0ナイロン、プロリンなど)を用いて、瞼板-皮膚間に連続または点状で糸を通し二重ラインを形成する術式です。

ダウンタイム(埋没法)

  • ・腫脹:術後即時から中等度の腫れが出現し、ピークは術翌日〜3日目。個人差はあるものの、約5日〜7日でかなり軽減。完全に自然な状態は2週間程度を要する。
  • ・内出血:小範囲での皮下出血は10〜20%の症例で見られるが、コンシーラーなどでカバー可能。消退は7〜14日。
  • ・疼痛:術中の局所麻酔(リドカイン+エピネフリン併用)でほぼ無痛。術後は軽度の違和感程度。

 

回復期間と社会復帰

  • ・デスクワーク等の職場復帰は2〜3日で可能。ただし、腫脹に敏感な職種の場合は1週間程度休暇推奨。
  • ・アイメイクは48〜72時間後より許可(糸の露出や感染兆候がなければ)。
  • ・運動・飲酒は腫脹増強防止のため1週間控える。


切開法(二重全切開・部分切開)は、皮膚切開後、眼輪筋・ROOF(Retro-Orbicularis Oculi Fat)・眼窩脂肪・瞼板前組織の切除や癒着操作を伴うため、組織損傷が大きくなります。

ダウンタイム(切開法)

  • ・腫脹:埋没法よりも強い腫れが出現、ピークは術後2〜3日。7〜10日で軽減するが、完成的な自然さは1ヶ月〜3ヶ月後。
  • ・内出血:皮下出血や黄色調の色素沈着が起こることも。消退は2週間程度。
  • ・抜糸:術後5〜7日目に実施。
  • ・疼痛:鎮痛剤(アセトアミノフェン、NSAIDs)内服でコントロール可能。強い痛みは稀。

 

社会復帰と注意事項

  • ・デスクワーク復帰は抜糸翌日以降(1週間後目安)。腫脹・内出血が気になる場合は2週間程度休暇を推奨。
  • ・激しい運動、サウナ、飲酒、長時間の入浴は術後2週間禁止。
  • ・アイメイクは抜糸翌日から許可。

 

眼瞼下垂手術の術後経過と社会復帰の目安

眼瞼挙筋短縮術、ミュラー筋タッキング法、前転法など、解剖学的ターゲットにより術式選択が異なります。

ダウンタイムの実際

  • ・腫脹:特に前転法では腫脹が強く、ピークは2〜3日目。1〜2週間で落ち着く傾向。
  • ・出血:術中止血の徹底により大きな血腫は稀。小範囲の皮下出血は2週間以内に消退。
  • ・疼痛:中等度の圧痛や違和感。鎮痛剤で十分コントロール可能。
  • ・視野障害:腫脹による一過性の視野制限に注意。

 

社会復帰のタイミング

  • ・抜糸は5〜7日目。デスクワーク等の復帰は抜糸翌日以降。
  • ・見た目の違和感を気にする場合、2週間程度の休暇を推奨。
  • ・重いものを持つ、前屈み姿勢、長時間の読書などは術後1週間控える。

 

下眼瞼脱脂術・眼窩脂肪移動術のダウンタイムの比較

下眼瞼脱脂術(経結膜的アプローチが主流)は、ROOFや眼窩脂肪の突出した部分のみを選択的に除去します。
眼窩脂肪移動術は、脱脂+靭帯下移動、tear trough correctionを目的に、下眼瞼支持靭帯(Orbital Retaining Ligament)下に脂肪を移動・固定する高度な手技です。

脱脂術のダウンタイム

  • ・腫脹:軽度〜中等度。ピークは1〜3日目、5日で大幅減少。
  • ・内出血:経結膜的手技の場合、皮膚表面への出血はまれ(ごく軽度)。
  • ・疼痛:違和感程度。鎮痛剤対応で十分。
  • ・社会復帰:3日〜5日目より可能。見た目の違和感はメイクでカバー。

 

脂肪移動術のダウンタイム

  • ・腫脹:脱脂のみより強い。ピークは2〜4日目、1週間で大幅減少、完全な落ち着きは2〜3週間。
  • ・内出血:皮膚表面にも黄色調の色素沈着が起こることがある(消退は2週間程度)。
  • ・社会復帰:7日〜10日後が目安。
  • ・疼痛:中等度。強い痛みや視力障害があれば即時再診要。

 

目頭切開・目尻切開の術後管理と特有の注意点

目頭切開は、蒙古襞の解除・内眼角の露出増大を目的にW形成・Z形成・内田法などで行われます。
目尻切開は、外眼角部の皮膚切開および外側靭帯の再固定を伴うこともあります。

目頭切開のダウンタイム

  • ・腫脹:二重切開法と比較して軽度。3〜5日で消失することが多い。
  • ・内出血:10〜20%で軽度出現。1〜2週間で消退。
  • ・抜糸:術後5〜7日。
  • ・瘢痕:初期は赤み・盛り上がりがあるが、2〜3ヶ月でほぼ平坦化。

 

目尻切開のダウンタイム

  • ・腫脹:軽度。2〜3日で消退。
  • ・内出血:少数例で見られるが、1週間以内に消える。
  • ・抜糸:5日〜7日目。
  • ・瘢痕:外側は露出部なので、紫外線対策が重要。

 

特有の注意点

  • ・感染兆候(疼痛増悪、発赤、膿漏)は早期再診要。
  • ・瘢痕肥厚・色素沈着にはトラニラスト、ハイドロキノン外用を検討。

 

疼痛管理・内出血・腫脹へのアプローチ

  • ・疼痛管理:術中の局所麻酔(エピネフリン併用)で出血・痛みを抑制。術後はアセトアミノフェン、ロキソプロフェン等を頓用。
  • ・内出血予防:術前の止血評価(PT/INR, APTT)、術中の電気メス・精密止血操作。
  • ・腫脹対策:術後48時間のアイシング(15分毎/1時間毎)、頭部挙上。
  • ・抗生剤投与:感染リスクの高い場合は術前後でセフェム系経口投与。
  • ・アレルギー対策:過去の薬剤歴・麻酔歴の聴取を徹底。

 

術後の生活指導と長期経過管理

  • ・洗顔・シャワーは術翌日から可(創部を強く擦らない)。
  • ・眼鏡の使用:創部への圧迫を避ける。
  • ・コンタクトレンズ:抜糸後または術後7日目以降に再開。
  • ・紫外線対策:術後数ヶ月間はUVケアを徹底し、瘢痕の色素沈着予防。
  • ・経過観察:1ヶ月・3ヶ月・半年で定期受診。瘢痕・二重ライン・左右差を評価。
  • ・自宅での管理:抗生剤軟膏塗布、冷却、必要時の鎮痛薬内服。

 

まとめ

目元の美容外科手術は、術式・解剖学的アプローチによりダウンタイムや社会復帰の時期が大きく異なります。患者個々の社会的背景や職種、希望に合わせた術式選択と、適切な術後管理指導が極めて重要です。実際の臨床では腫脹・内出血・疼痛のコントロール、瘢痕管理、早期感染対応が合併症予防の鍵を握ります。専門的な知識と経験に裏打ちされた適切な説明とフォローアップが、患者満足度と安全性の最大化に直結します。

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