NEWS
更新情報
目の整形
目元の美容整形手術後に知っておくべき生活指導とケアのすべて
術後の美しい仕上がりのために―目元整形後の生活指導とケアを徹底解説
目元の整形手術は、外見の印象を大きく変える美容医療の中でも人気が高い分野です。特に、二重まぶた形成や目頭切開、目尻切開、下眼瞼下制術(たれ目形成)、眼瞼下垂手術などは、年齢や性別を問わず多くの方が関心を寄せています。しかし、手術の成功はオペそのものだけでなく、その後の生活指導やケアに大きく左右されます。本記事では、目元整形術後の過ごし方、回復を早める生活習慣、具体的な術後ケア、リスク回避のポイントなど、患者さんが知っておくべき重要事項を徹底的に解説します。
目次
- ・目元整形の概要と代表的な術式
- ・手術直後から回復期までの経過
- ・術後の生活指導①:安静と冷却
- ・術後の生活指導②:腫れ・内出血を最小限に抑えるコツ
- ・術後の生活指導③:洗顔・メイク・入浴のタイミングと注意点
- ・術後の生活指導④:食生活と睡眠で回復を促進
- ・日常生活に戻るタイミングと注意事項
- ・トラブル時の対処法とクリニック受診の目安
- ・まとめ:美しい仕上がりと安全性のために
目元整形の概要と代表的な術式
まずは、目元の美容整形手術で代表的な術式について簡単に解説します。これらの術式ごとに術後のケアや生活指導も若干異なりますので、ご自身が受ける手術内容をしっかり把握しておくことが重要です。
- ・埋没法(二重まぶた形成術): 医療用の極細糸でまぶたの裏側あるいは皮膚側から数か所を縫い留め、切開せずに二重ラインを形成する術式。ダウンタイムが短く、人気の高い方法です。
- ・切開法(二重まぶた切開術): まぶたの皮膚を切開して余分な皮下組織や眼輪筋、眼窩脂肪を適切に処理し、くっきりとした二重ラインを作ります。半永久的な効果が期待できますが、腫れや内出血がやや長引く傾向があります。
- ・目頭切開: 目頭(内眼角)部分の皮膚を切開し、蒙古襞を除去または短縮することで、目の横幅を広げ、平行型二重や華やかな印象を実現する術式です。
- ・目尻切開: 目尻(外眼角)を切開し、目の横幅を延長して大きく見せる手術です。適応やデザインによっては、下眼瞼下制術と組み合わせることもあります。
- ・下眼瞼下制術(たれ目形成): 下まぶたの位置を下げて、優しく柔らかい印象を作る手術です。皮膚切開法と経結膜法(まぶたの裏側からアプローチする方法)の2通りがあります。
- ・眼瞼下垂手術: まぶたを開ける筋肉(挙筋腱膜・ミュラー筋)を短縮・補強することで、目の開きが悪い状態(眼瞼下垂)を改善し、機能的にも審美的にも若々しい目元を取り戻します。
これらの手術は、いずれも顔の中心である目元の印象を大きく左右します。それゆえ、術後の経過やケアも非常に重要なのです。
手術直後から回復期までの経過
目元整形の術後経過は、手術内容や個人差によって異なりますが、一般的な経過をご紹介します。
- ・当日~48時間以内:腫れ・疼痛が最も強く現れる時期です。内出血もこの時点で目立つことが多いです。
- ・術後3日~1週間:腫れや内出血が徐々に落ち着き、日常生活への復帰が視野に入ってきます。抜糸が必要な場合は5~7日目に行われます。
- ・術後2週間~1か月:腫れや内出血はほぼ解消され、完成に近づきます。メイクでカバーできる程度になる方が多いです。
- ・術後1か月以降:ほとんどの腫れが引き、傷跡も目立たなくなり、最終的な仕上がりとなります。
一方、体質や既往症(アトピー、ケロイド体質、血液疾患など)によっては、腫れや内出血が長引く可能性もあります。担当医と密に連絡を取りながら経過を見ていきましょう。
術後の生活指導①:安静と冷却
術後の48時間は炎症反応が最大となるため、この期間は特に安静と冷却が大切です。具体的なポイントをまとめます。
- ・頭を高くして休む:枕を2つ重ねる、リクライニングチェアを利用するなどして、頭部を心臓より高く保ちましょう。これにより、患部の血流が緩やかになり、腫れや内出血が軽減されます。
- ・冷やすタイミングと方法:術後24~48時間は、保冷材や氷嚢をガーゼや清潔なタオルに包み、15分冷却→15分休憩を繰り返します。直接冷やしすぎると凍傷の危険がありますので注意してください。
- ・安静の徹底:激しい運動や長時間の外出、目を酷使する作業(スマートフォン、パソコン作業、読書など)はできる限り控えましょう。
特に切開系手術では、初期の炎症管理がその後の仕上がりに大きな影響を与えます。冷却と安静は、思っている以上に重要なポイントです。
術後の生活指導②:腫れ・内出血を最小限に抑えるコツ
腫れや内出血は、手術の種類や体質にも影響されますが、以下のポイントを押さえることで最小限に抑えることが可能です。
- ・飲酒・喫煙の制限:アルコールやタバコは血管拡張作用・血流促進作用があり、腫れや内出血を助長します。術後1週間は禁酒・禁煙が基本です。
- ・入浴と運動:シャワー浴は翌日から可能ですが、長湯やサウナ、激しい運動は血流が増加し、腫れを助長するため控えましょう(目安:1~2週間)。
- ・目の周囲を強くこすらない:洗顔やクレンジングの際は、やさしく丁寧に行いましょう。術直後は綿棒やコットンで拭き取るだけに留めるのもおすすめです。
- ・抗炎症剤・内服薬の継続:担当医から処方された抗炎症薬や抗生剤は、指示通りに服用してください。自己判断で中断しないようにしましょう。
- ・十分な休息と良質な睡眠:睡眠不足は身体の回復力を低下させるため、術後1週間は特に意識して睡眠時間を確保しましょう。
また、術後1週間はなるべく人混みを避け、感染症や衝撃、強い紫外線(日焼け)から目元を守ることも大切です。
術後の生活指導③:洗顔・メイク・入浴のタイミングと注意点
術後の洗顔やメイク、入浴に関する注意事項は、仕上がりと感染予防の両面で非常に重要です。
洗顔について
- ・埋没法の場合:翌日から軽い洗顔が可能ですが、まぶたを強くこすらないように注意してください。
- ・切開法・目頭・目尻切開、眼瞼下垂手術など:抜糸までは傷口に水がかからないようにします。洗顔は顔全体を避け、清潔なコットンやガーゼで優しく拭き取りましょう。抜糸翌日から通常の洗顔が可能です。
メイクについて
- ・埋没法の場合:アイメイクは3~5日後からが目安です。傷口に触れないよう注意しましょう。
- ・切開系手術の場合:抜糸翌日以降からアイメイクが可能となります。初めはナチュラルメイクやパウダータイプのアイシャドウがおすすめです。
入浴について
- ・シャワー:術翌日からOKですが、熱いお湯や長時間は避け、軽く済ませましょう。
- ・入浴・サウナ:腫れや内出血が完全に落ち着くまでは控えます(目安:1~2週間)。
不安な場合は術後の診察時に医師へ直接相談しましょう。
術後の生活指導④:食生活と睡眠で回復を促進
術後の回復を左右する大きな要因が「食生活」と「睡眠の質」です。体内環境を整え、傷の治癒や炎症の早期鎮静化を目指しましょう。
- ・高タンパク・ビタミン豊富な食事:傷の治癒にはタンパク質(肉・魚・卵・大豆製品など)、ビタミンC・E、亜鉛などが不可欠です。野菜やフルーツも意識して摂りましょう。
- ・塩分控えめに:塩分の摂りすぎはむくみやすくなるため、術後1週間は薄味を心がけましょう。
- ・アルコール・カフェインを控える:血流が良くなりすぎると腫れ・内出血が悪化しやすいため、控えめに。
- ・十分な水分補給:脱水は傷の治りを遅らせるため、適度な水分補給を心がけましょう。
- ・質の高い睡眠:成長ホルモンの分泌や傷の修復は、睡眠時に最も活発になります。寝る前のスマホやカフェインは避け、快眠環境を整えましょう。
また、手術当日は消化の良いもの(おかゆやスープなど)を選び、胃腸への負担を減らすことも大切です。
日常生活に戻るタイミングと注意事項
目元整形後の日常生活への復帰タイミングは、手術の種類や職種、個人差により異なりますが、以下が一般的な目安です。
- ・デスクワーク:術後2~3日目から可能ですが、パソコン作業や目の酷使は腫れが残っている間は短時間に留めましょう。
- ・外出・人前に出る仕事:腫れや内出血が目立たなくなるまで(埋没法:3~5日、切開法:1週間~10日)が理想です。メイクでカバーできるタイミングを見計らいましょう。
- ・運動・スポーツ:軽いウォーキングやストレッチは1週間後から、激しい運動や球技は2~3週間後が目安です。
- ・コンタクトレンズの装用:埋没法では翌日から可能な場合もありますが、切開法や目頭切開・下眼瞼下制術では抜糸後からが基本です。
職場や学校への復帰時期は、手術内容や個人の回復スピード、希望の仕上がりにあわせて担当医と相談しましょう。
トラブル時の対処法とクリニック受診の目安
術後は、想定外の症状やトラブルが生じる場合もあります。以下のような症状がある場合は、自己判断せず、早めにクリニックを受診してください。
- ・強い痛みや腫れ、熱感が持続する(術後48時間以降も改善しない場合)
- ・傷口から膿や悪臭が出る
- ・視力低下や視界の異常
- ・急激な出血、傷口の開き
- ・アレルギー症状や全身の体調不良
また、腫れや内出血が1か月以上続く場合や、仕上がりに不安がある場合も、遠慮なくご相談ください。早期発見・早期対応が美しい仕上がりと安全性を守ります。
まとめ:美しい仕上がりと安全性のために
目元の美容整形手術は、術後の生活指導とケアが仕上がりを大きく左右します。適切な安静や冷却、食事や睡眠、洗顔やメイク、日常生活への復帰タイミングまで、すべてが理想の目元作りと安全性の土台です。術後の疑問や不安は、必ず担当医に相談し、自己判断でのケアは避けましょう。正しい知識と行動で、より美しく、より安心な目元美容整形を実現してください。
この記事が、目元整形をご検討中の方や術後ケアに不安を感じている方の参考となれば幸いです。














