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豊胸手術のリスク事例と安全性を高めるための最新知識
安心して受けるために知っておきたい豊胸手術のリスクとその回避策
美しいバストラインへの憧れから、豊胸手術を検討する方は年々増えています。しかし、「手術=リスクゼロ」ではありません。むしろ手術には必ずリスクが伴います。この記事では、業界で実際に報告されている豊胸術のリスク事例をもとに、専門医の立場から回避策や安全性向上のポイントをわかりやすく解説します。
目次
- ・豊胸手術の主な術式とそれぞれのリスク
- ・他院・業界で報告された代表的なリスク事例
- ・具体的なリスク回避策と安全性向上の工夫
- ・信頼できるクリニック選びのポイント
- ・まとめ:安心して豊胸手術を受けるために
豊胸手術の主な術式とそれぞれのリスク
豊胸手術には複数の方法がありますが、代表的なのは下記3つです。
- 1.・シリコンバッグ挿入法
- 2.・脂肪注入法
- 3.・ヒアルロン酸注入法
それぞれの術式には特有のリスクが存在します。
シリコンバッグ挿入法のリスク
- ・カプセル拘縮(被膜拘縮):異物反応によりバッグ周囲に硬い被膜が形成され、痛みや変形を生じる。
- ・感染:手術部位から細菌感染し、摘出が必要になることがある。
- ・バッグ破損・変形:経年劣化や外傷でバッグが破れることがある。
- ・乳がん検診時の画像診断への影響。
脂肪注入法のリスク
- ・脂肪壊死:移植脂肪がうまく生着しないと硬結やしこり、石灰化を生じる。
- ・感染や血腫:注入部位の管理が不十分な場合に起こる。
- ・吸収率の個人差:注入した脂肪の定着率には大きな個人差がある。
ヒアルロン酸注入法のリスク
- ・しこり形成:ヒアルロン酸の不均一な分布によりしこりができる。
- ・感染:非衛生的な施術や粗悪な薬剤による感染リスク。
- ・吸収による効果の消失:数ヶ月~1年ほどで体内に吸収される。
他院・業界で報告された代表的なリスク事例
実際に厚生労働省や学会から報告されている症例、または相談に多い事例を紹介します。
- 1.・シリコンバッグの破損に気付かず、長期間体内で炎症を引き起こした
- 2.・脂肪注入後の広範な脂肪壊死によるバストの変形、強い石灰化
- 3.・ヒアルロン酸注入後、非滅菌操作による重篤な感染症
- 4.・未経験医師によるバッグ挿入で神経損傷や乳腺損傷が生じた
- 5.・MRI検査等でバッグの存在が乳がん早期発見の妨げとなった
これらは、施術前の説明・適切な術式選択・術後管理の徹底で多くが回避可能です。
具体的なリスク回避策と安全性向上の工夫
リスクを最小限にするため、専門医は以下のような対策を講じています。
- ・術前の精密な画像診断(エコーやMRIなど)でバストの解剖学的特徴を把握
- ・滅菌操作の徹底、無菌環境下での施術
- ・バッグの場合は最新のコヒーシブシリコンなど安全性の高い素材を選択
- ・脂肪注入は脂肪のピュア化(不純物除去)やマイクロファット注入法を用いる
- ・術後の定期的なフォローアップと画像診断の提案
- ・患者の体質、既往歴に合わせた術式選択とカスタマイズ
また、近年はバストの自然な動きや感触を重視し、筋膜下・乳腺下・大胸筋下など、挿入層の選択もきめ細やかになっています。
信頼できるクリニック選びのポイント
リスクの低減には、クリニック選びも重要です。以下のポイントを押さえて選びましょう。
- ・日本美容外科学会(JSAPS/JSAS)などの専門医資格を持つ医師が在籍
- ・症例数や実績、症例写真の公開
- ・術前のカウンセリングが丁寧で、デメリットやリスクも説明してくれる
- ・術後のアフターケア体制が整っている
- ・無理な勧誘や安価すぎる価格には注意
まとめ:安心して豊胸手術を受けるために
豊胸手術は美容医療のなかでも満足度が高い一方、リスクや合併症も少なからず存在します。最新の知見や技術を持った専門医のもと、十分な説明と納得のうえで手術を受ければ、リスクは大幅に低減できます。ご自身の希望や体質に合った方法を選ぶためにも、正しい知識と慎重なクリニック選びが不可欠です。疑問や不安があれば、必ずカウンセリング時に医師へ相談しましょう。