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豊胸手術のダウンタイムと回復期間を徹底解説:術式別の実際と患者が知っておきたいポイント
理想のバストを目指すための豊胸手術:ダウンタイム・回復期間・痛み管理の全知識
目次
- ・豊胸手術とは何か?主な術式の概要
- ・シリコンバッグ豊胸のダウンタイムと術後経過
- ・脂肪注入豊胸の回復プロセスと注意点
- ・ヒアルロン酸注入(プチ豊胸)の特徴と回復期間
- ・術後の痛みと腫れの管理方法
- ・抜糸・圧迫・固定などアフターケアの実際
- ・ダウンタイム中の過ごし方と注意すべき生活習慣
- ・回復遅延・合併症対策とトラブル時の対応
- ・よくある質問とQ&A
豊胸手術とは何か?主な術式の概要
豊胸手術は、バストのサイズ・形状・位置などを外科的に改善・修正する美容外科手術です。主な目的は、美的観点(バストアップ、左右差・下垂の改善、デコルテのボリューム増加)、乳房再建(乳がん術後など)など多岐にわたります。
豊胸術には大きく分けて以下の3つの方法が存在します。
- ・シリコンバッグ(人工乳腺)挿入法
- ・脂肪注入法(自己脂肪移植)
- ・ヒアルロン酸等の充填剤注入(プチ豊胸)
各術式には、適応・仕上がり・持続期間・ダウンタイム・合併症リスクなどに違いがあります。この記事では、ダウンタイムや回復期間に特化し、患者さんが知っておくべき具体的な情報を解説していきます。
シリコンバッグ豊胸のダウンタイムと術後経過
術式の詳細とプロセス
シリコンバッグ豊胸は、乳房下縁・腋窩・乳輪周囲などから切開を行い、皮下・大胸筋下・大胸筋膜下などの層にシリコンインプラントを挿入する術式です。バッグの種類(ラウンド型、アナトミカル型、表面テクスチャーの違い等)や挿入位置、切開部位によりダウンタイムや痛みの程度が変わることがあります。
ダウンタイムの実情
一般的なダウンタイム(社会復帰までの目安)は7~14日程度ですが、完全な腫れ・内出血の消失やバストの落ち着きには1~3カ月程度を要します。
術後は以下のような経過をたどります。
- 1. 術直後(1~3日):
・強い痛み(筋肉痛様)、腫れ、張り感あり
・ドレーン挿入時は1~2日で抜去
・シャワー浴は翌日又はドレーン抜去後可能なことが多い - 2. 術後1週間:
・腫れと内出血のピーク
・抜糸(7~10日目)
・アンダーバストの圧迫固定(バストバンド等)継続 - 3. 術後2週間~1カ月:
・痛みは大幅に軽減、日常生活・デスクワーク復帰可能
・運動や重労働は原則制限 - 4. 1カ月以降:
・腫れやむくみが改善、バストが柔らかく自然に落ち着く
・スポーツや入浴も徐々に再開可
痛みのピークは術後2~3日目で、筋肉痛や圧痛、動作時の違和感が目立ちます。特に筋下挿入の場合は痛みが強い傾向です。
術後の注意点
- ・圧迫固定(バストバンドやスポーツブラなど)は1カ月程度継続
- ・うつ伏せや腕を上げる動作、重い物を持つことは制限
- ・インプラントの位置ずれや被膜拘縮予防のため定期的なマッサージ推奨(医師の指示による)
- ・創部は清潔に保ち、シャワー浴のみで入浴・プール・サウナは術後2~4週間以降
- ・内出血や腫脹が著しい場合は早期受診
脂肪注入豊胸の回復プロセスと注意点
術式の特徴と手順
脂肪注入豊胸は、自身の太もも・腹部・腰部などから脂肪吸引した脂肪組織を遠心分離・洗浄・濃縮し、乳腺下・皮下・大胸筋内など多層にわたり注入する手法です。注入法にはピュアグラフト、コンデンスリッチファット、マイクロファットなど複数のテクニックがあります。
ダウンタイム・回復の実情
脂肪注入豊胸の特徴は、バストのみならず脂肪採取部位(ドナー部位)の回復も必要な点です。バストのダウンタイムは比較的軽いですが、脂肪吸引部位は腫脹・内出血・疼痛が強く出ることが多いです。
- ・バストの腫れ:術後3~5日がピーク、1~2週間でほぼ落ち着く
- ・採取部位の腫れ・内出血:術後1~2週がピーク、3~4週で徐々に改善
- ・圧迫ガーメント(サポーター類):採取部位に1カ月程度装着
- ・術後3日目よりデスクワーク等軽作業復帰可、体力仕事やスポーツは術後2~3週間以降
痛み管理としては、脂肪採取部位の方がバストよりも強く、鎮痛剤(NSAIDs等)を数日~1週間ほど内服することが多いです。
術後の合併症リスクと対策
- ・脂肪壊死や石灰化:過量注入や血流不全で起こるため、適切な注入量と分散技術が重要
- ・感染症:脂肪注入部位よりも採取部位で起こることが多い
- ・しこりや凹凸変形:過度な圧迫やマッサージは避ける
血腫や強い痛み、発赤・熱感などあれば早期にクリニックへ相談が必要です。
ヒアルロン酸注入(プチ豊胸)の特徴と回復期間
術式のポイント
ヒアルロン酸やアクアフィリングなど吸収性の充填剤を乳房内に注入してバストアップを図る方法です。切開がなく、局所麻酔のみで日帰り施術が可能なため、最もダウンタイムが短い術式といえます。
ダウンタイムと経過
- ・腫れ・内出血:術後2~3日がピーク、1週間以内に消失
- ・痛み:軽度。注射部位の圧痛・違和感が2~3日
- ・日常生活:当日~翌日より可能。シャワー浴も当日から可
- ・持続期間:ヒアルロン酸は半年~1年程度で吸収されるため、定期的な再注入が必要
美容外科的な観点からは、注入剤の種類・硬さ・注入層によってもダウンタイムや仕上がりが異なるため、適応や持続性をよく考慮する必要があります。
術後の痛みと腫れの管理方法
痛みや腫れの程度は術式、個人差、手術範囲などによって違いがありますが、術後管理が快適な回復のカギとなります。
主な痛み対策
- ・内服鎮痛薬(ロキソプロフェン、アセトアミノフェン等)を定期的に使用
- ・冷却材によるアイシング(術後48時間程度)
- ・安静保持と患部の圧迫固定
- ・夜間は上半身をやや高くして就寝(腫れ・内出血予防)
腫れ・内出血への対応
- ・アイシングは初期のみ、以降は温罨法へ切り替えると回復促進
- ・服用薬(抗血小板・抗凝固薬など)は医師と相談の上、適切に調整
- ・激しい運動や飲酒、長湯は腫れ増悪の原因となるため当分控える
抜糸・圧迫・固定などアフターケアの実際
抜糸時期と創部管理
- ・シリコンバッグ:通常術後7~10日で抜糸。縫合糸は吸収糸を用いる場合もあり。
- ・脂肪注入:脂肪吸引部位の抜糸が主。創部は防水テープやガーゼ保護。
- ・ヒアルロン酸:切開しないため抜糸なし。針穴保護のため絆創膏を1~2日使用。
圧迫・固定の重要性
- ・バストバンド・スポーツブラ等でバストの過度な動揺を防止
- ・脂肪吸引部位は高弾性圧迫ガーメントを24時間装着(1週間)、以降は日中のみ1カ月継続
- ・適切な圧迫は血腫予防・変形防止・回復促進に有効
ダウンタイム中の過ごし方と注意すべき生活習慣
日常生活での注意点
- ・上半身を高くして睡眠(仰向け、うつ伏せ禁止)
- ・飲酒・喫煙は血流障害・感染リスク増大のため控える
- ・入浴やサウナは傷が完全に治癒するまでNG
- ・激しい運動や筋トレ、重い荷物を持つのは1カ月程度避ける
- ・バストマッサージは医師の指示があるまで控える
社会復帰の目安
- ・デスクワーク:シリコンバッグ・脂肪注入は3~7日、ヒアルロン酸は当日~翌日
- ・運動・スポーツ:術後2~4週間以降(状態により調整)
- ・旅行・遠出:術後2週間は避けるのが安全
回復遅延・合併症対策とトラブル時の対応
術後合併症の主な種類
- ・血腫・感染・創部離開・肥厚性瘢痕
- ・被膜拘縮(シリコンバッグ特有)
- ・脂肪壊死・石灰化(脂肪注入特有)
- ・注入剤のしこりや移動(ヒアルロン酸特有)
異常時の対応
- ・腫れや痛みの増強、発赤・発熱:感染や血腫の疑いあり。早期受診を。
- ・創部からの浸出液・膿:創感染や離開の可能性。医療機関で適切な処置を。
- ・強い違和感やバスト形状の急変:インプラント位置ずれや脂肪壊死等の可能性。
回復遅延は、糖尿病・喫煙・過度な活動・慢性疾患などがある場合に起こりやすいため、術前からリスク管理を徹底しましょう。
よくある質問とQ&A
Q1. 豊胸手術の後、どれくらいで普段通りの生活に戻れますか?
術式によりますが、シリコンバッグや脂肪注入では約1週間でデスクワーク復帰、1カ月で運動再開可。ヒアルロン酸注入はほぼ当日から通常生活可能です。
Q2. ダウンタイム中に気を付けるべきことは?
うつ伏せ寝や腕の挙上、激しい運動、飲酒喫煙、長湯を避けること。創部と全身の清潔保持、圧迫固定の継続が重要です。
Q3. 術後の痛みはどれくらい?
シリコンバッグ筋下挿入や脂肪採取部位はかなり筋肉痛に近い痛みが数日続きますが、鎮痛薬でコントロール可能。ヒアルロン酸は軽度の違和感程度です。
Q4. 術後トラブルが起きたらどうすれば?
腫れや痛みの増強、発熱、赤み、分泌物があれば、すぐに施術クリニックに連絡・受診してください。
まとめ:豊胸手術のダウンタイムと回復期間の実際
豊胸手術は術式によってダウンタイムや回復期間、痛み・腫れの程度が大きく異なります。
シリコンバッグ挿入は1~2週間のダウンタイムと約1カ月の固定期間、脂肪注入はバストと脂肪採取部位双方の回復が必要、ヒアルロン酸注入は最短のダウンタイムが特徴。それぞれの術式の特徴と回復プロセスを理解し、術後トラブルの早期発見・適切なアフターケアを心がけることで、理想のバストラインと安全な美容医療を両立しましょう。
疑問や不安があれば、必ず担当医に相談し、無理のないスケジュールで施術計画を立てることが重要です。














