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豊胸術の種類と効果・リスク比較 ― インプラントと脂肪注入法の実際
バストアップ手術の術式別比較:インプラントと脂肪注入の違いと選び方
豊胸術は、近年ますます自然な仕上がりや安全性が求められる中で、その術式やアプローチが多様化しています。今回は、代表的な「シリコンインプラント法」と「脂肪注入法」それぞれの詳細な手技、効果、リスク、適応、デザインの違いについて専門的な観点から解説します。
目次
- ・インプラント豊胸術の詳細と特徴
- ・脂肪注入豊胸術の実際
- ・両術式の比較検証と選択のポイント
- ・デザインと仕上がりの違い
インプラント豊胸術の詳細と特徴
インプラント法は、シリコン製または生理食塩水充填の人工乳房(プロテーゼ)を乳腺下、筋膜下、大胸筋下、デュアルプレーン(大胸筋下+乳腺下)などの解剖学的位置に挿入する術式です。インプラントのサイズ、形状(ラウンド型・アナトミカル型)、表面(スムース・テクスチャード)を患者様の解剖学的条件や希望に応じて選択します。
- ・効果:確実なバストボリュームアップ(1カップ以上増加可能)
- ・デザインの自由度が高い(左右差、下垂補正も併用可能)
- ・リスク:カプセル拘縮、被膜石灰化、インプラント破損、感染、位置のズレ、感覚低下
- ・持続性は高いが、10~15年での入れ替え推奨
脂肪注入豊胸術の実際
脂肪注入法は、自身の皮下脂肪(腹部・大腿部など)を吸引・精製し、乳腺下や筋膜下層に多点分散注入する術式です。近年はコンデンスリッチファット(CRF)やピュアグラフトといった精製技術を用い、生着率や安全性が著しく向上しています。
- ・効果:自然な質感と柔らかさ、1回あたり0.5~1カップアップが目安
- ・自己組織によるアレルギーリスクの低減
- ・リスク:脂肪壊死、しこり、石灰化、吸収(生着率50~70%)、感染
- ・複数回施術による段階的なバストアップも可能
両術式の比較検証と選択のポイント
両者を比較すると、インプラント法は確実なサイズアップが可能ですが、人工物特有のリスクと将来的な入れ替えが必要です。脂肪注入法は、自己組織で自然な仕上がりが得られる反面、一度で大きくバストアップするのは難しく、体脂肪の十分な採取部位が必要です。
- ・確実なボリュームアップ重視:インプラント
- ・自然な質感・見た目重視:脂肪注入
- ・既往歴や体型、希望に応じてカスタマイズが重要
デザインと仕上がりの違い
インプラントはバストの輪郭やデコルテのボリューム形成が自在ですが、不自然な張り感が出ることもあります。一方、脂肪注入は自然な触感や動きが再現でき、注入部位のマイクロデザインによる局所的なライン調整も可能です。どちらの術式も、事前のシミュレーションと患者様の希望を十分に反映させるオーダーメイドデザインが求められます。
最適な術式選択には、専門的な診断とカウンセリングが不可欠です。ご自身の体型・希望・生活スタイルに合わせて、理想のバストを実現しましょう。