目の整形

目元美容整形のすべて：理想のまなざしを実現する最新知識と実践

理想的な目元を叶える美容整形の最新知識とポイント解説

 

目次

• ・目元美容整形の基本理解
• ・日本人に多い目元の悩み・特徴
• ・カウンセリングで確認すべき重要事項
• ・目元の美的バランスとデザインの考え方
• ・主な目元の美容整形術式と詳細説明
• ・二重術（埋没法・切開法）―適応・選択・リスク
• ・目頭切開・目尻切開・グラマラスライン形成
• ・上眼瞼形成術（眼瞼下垂・たるみ取り）
• ・下眼瞼形成術（クマ取り・たるみ治療・脂肪再配置）
• ・術前準備と術後ケア、合併症への対策
• ・症例から学ぶデザインとトラブル回避
• ・まとめ：美しい目元形成のための総合アドバイス

 

目元美容整形の基本理解

目元の美容整形は、顔の印象を大きく左右する「目元」をターゲットにした美容外科領域の中でも最も人気があり、また繊細な技術が要求される分野です。目元の構造は非常に複雑で、皮膚、皮下脂肪、眼輪筋、眼瞼挙筋、瞼板、結膜といった複数の解剖学的要素が関与しています。
美容外科的な目元形成術は、単なる「二重まぶた」にとどまらず、まぶたの厚み、開瞼（かいけん）度合い、目の縦幅・横幅、眼裂（がんれつ）長、涙袋、目の下のクマやたるみ、蒙古襞（もうこひだ）の有無・強さなど多様な要素を包括的に評価し、患者の骨格や顔全体のバランス、表情筋の動きまで考慮してデザイン・施術する必要があります。

 

日本人に多い目元の悩み・特徴

日本人をはじめとするアジア人の目元の特徴には、以下のような点が挙げられます。

• ・蒙古襞が強い、内眼角が被さることで目が小さく見える
• ・眼瞼下垂傾向が見られる例が多い（生まれつき、または加齢性）
• ・上まぶたの脂肪が厚い、腫れぼったい印象を持つ
• ・二重幅が狭い、もしくは一重まぶたである
• ・下まぶたのクマやたるみ、脂肪突出によるふくらみが目立つ

これらの悩みを解決し、理想的な目元を手に入れるためには、患者個々の骨格的・解剖学的特徴を正確に把握したうえで、最適な術式選択とデザインが欠かせません。

 

カウンセリングで確認すべき重要事項

美容外科のカウンセリングは、単なる「希望の聞き取り」ではありません。医師が患者の希望と現実的な解剖学的制約をすり合わせ、適切な術式選択・デザイン・リスク説明・術前後のケアについて相互理解を深める場です。目元整形におけるカウンセリングのポイントは、以下の通りです。

• ・希望する目元のイメージ（芸能人の写真や画像などの持参も可）
• ・なぜその目元を理想とするのか、顔全体のバランスや雰囲気との適合性
• ・現在の目元の解剖学的特徴（まぶたの厚み、脂肪量、筋肉の働き、目の開き具合）
• ・既往歴（過去の目元手術、アレルギー、持病、服薬歴）
• ・仕事、日常生活への復帰時期、ダウンタイム許容度
• ・術式ごとのリスク、合併症、術後の腫れや内出血、傷跡の残存リスク
• ・加齢変化や将来的なメンテナンスの必要性

また、患者側の希望が現実的なものか、医学的に安全に実現可能かをプロの視点で冷静に評価し、時に「やりすぎ」による不自然さや後戻りリスク、修正困難なトラブルについても真摯に説明する必要があります。

 

目元の美的バランスとデザインの考え方

目元美の評価は単に「二重幅が広い」「目が大きい」だけではありません。顔全体とのバランス、左右差、目と眉の距離、涙袋や目尻の形状、さらには表情筋の動きや光の当たり方まで総合的に考慮する必要があります。
デザイン決定に際しては、以下のような点が重視されます。

• ・二重の幅と形状（末広型、平行型、オープン型など）
• ・目頭切開の有無とそのデザイン（W法、Z法、リドレープ法など）
• ・目尻切開・グラマラスラインの形状（目の横幅・縦幅拡大）
• ・まぶたの厚み・脂肪量と切除範囲
• ・眼瞼下垂の有無と挙筋前転量
• ・下眼瞼のクマ、たるみ、脂肪突出の度合い
• ・左右差補正のための微調整（ミリ単位での左右差評価）

また、術前のデザインマーキングでは、座位での自然な表情・開瞼状態を確認しながら、患者と鏡を使いイメージをすり合わせる作業が極めて重要です。

 

主な目元の美容整形術式と詳細説明

目元の美容整形で行われる代表的な術式は、以下の通りです。

• ・二重まぶた形成術（埋没法、切開法）
• ・目頭切開、目尻切開、グラマラスライン形成
• ・眼瞼下垂手術
• ・上眼瞼たるみ取り（上眼瞼リフト、眉下切開など）
• ・下眼瞼形成術（クマ取り、たるみ除去、脂肪再配置）
• ・涙袋形成、逆さまつげ矯正、その他特殊術式

これらの術式の選択は、患者の希望・目元の解剖学的特徴・ダウンタイムの許容度・将来的な変化予測などを総合的に勘案して決定されます。以下でそれぞれの術式について詳しく解説します。

 

二重術（埋没法・切開法）―適応・選択・リスク

もっともポピュラーな目元整形が二重まぶた形成術です。「埋没法」と「切開法」の2つがあり、それぞれに特徴と適応があります。

 

埋没法

• ・局所麻酔下で、細い医療用糸をまぶたの内部に通し、皮膚と瞼板・挙筋を連結して二重ラインを固定
• ・切開を伴わないため、ダウンタイムが短く、腫れや内出血も軽度（2～7日が目安）
• ・術後の戻り（糸の緩みや組織の変化による二重消失）がある程度の確率で起きる（特にまぶたが厚い場合や幅広二重を希望する場合）
• ・糸の本数や固定点の数（1点～6点法など）、筋肉層への固定法（挙筋法・瞼板法）など多様なバリエーションが存在
• ・比較的軽度の眼瞼下垂症例にも応用可能（埋没式挙筋前転術）

 

切開法

• ・上まぶたの皮膚を切開し、二重ラインを直接形成。余剰皮膚や眼窩脂肪の切除、瞼板固定や挙筋前転などを組み合わせて行う
• ・切開範囲は部分切開と全切開があり、皮膚のたるみが強い場合や厚ぼったいまぶた、幅広二重を希望のケースに適応
• ・術後の腫れ・内出血は埋没法より強いが、二重の戻りはほぼなし
• ・眼瞼下垂の合併や、まぶたの脂肪過多、左右差補正にも対応可能
• ・傷跡は適切な縫合でほぼ目立たなくなるが、稀に肥厚性瘢痕やミリウム（白い粒状の瘢痕）が生じるリスク

埋没法と切開法の選択基準

• ・まぶたの厚みや脂肪量が少なく、ダウンタイムを短くしたい場合は埋没法
• ・幅広二重や、元のまぶたが厚い、たるみが強い場合は切開法
• ・眼瞼下垂を伴う場合は、切開法に挙筋前転を併用

また、埋没法は「取れる」リスクがある一方、将来的な修正が容易ですが、切開法は修正が難しいため、十分なカウンセリングとデザイン確認が不可欠です。

 

目頭切開・目尻切開・グラマラスライン形成

目の横幅・縦幅を拡大したい場合や、蒙古襞の強さを緩和し「平行型二重」を作りたい場合などに適応されるのが、目頭切開・目尻切開・グラマラスライン形成です。

 

目頭切開

• ・蒙古襞を切開・除去して内眼角を露出させ、目の横幅を拡大。平行型二重を作りたい場合や、目と目の間隔が広い症例に適応
• ・代表的な術式にW法、Z法、リドレープ法などがあり、傷跡の目立ちにくさや蒙古襞の戻り防止を工夫
• ・術後は内側の赤い結膜（涙丘）が露出しすぎないよう、慎重なデザインが求められる
• ・過剰切除による「寄り目」や「きつい印象」にならないため、顔全体のバランスを重視

 

目尻切開

• ・外眼角を外側・下方に延長し、目の横幅（眼裂長）や縦幅を拡大
• ・目尻側の余剰皮膚や結膜切開し、必要に応じて外側靭帯の移動・縫合を行う
• ・顔の骨格（眼窩外側壁の位置・傾き）によってデザイン可能な範囲が異なる
• ・過度な延長は結膜露出や外反、傷跡の残存リスクあり

 

グラマラスライン形成（下眼瞼下制術）

• ・下まぶた中央～外側のラインを下方に延長し、いわゆる「たれ目」や「優しい印象の目元」を作る
• ・結膜側からアプローチし、下眼瞼牽引筋や瞼板を下方に引き下げて固定
• ・外反・兎眼（白目の露出増大）に注意し、皮膚のたるみや眼球突出の有無も考慮

これらの術式は、単独でも複数組み合わせても行われることが多く、二重術や眼瞼下垂手術と同時手術も一般的です。デザインの微妙な違いが顔全体の印象を大きく左右するため、経験豊富な執刀医による綿密なマーキング・シミュレーションが不可欠です。

 

上眼瞼形成術（眼瞼下垂・たるみ取り）

上まぶたの開きが悪い、眠そうに見える、視野が狭い、額のしわが目立つ――こういった症状の背景には「眼瞼下垂」や「皮膚のたるみ」が隠れているケースが多いです。

 

眼瞼下垂手術

• ・眼瞼挙筋やミュラー筋の機能低下により、まぶたがしっかり開かない状態を改善する手術
• ・挙筋腱膜前転術が標準的な術式で、瞼板に対して挙筋を短縮・前転して縫合する
• ・症状の程度や目的に応じて、皮膚切除や脂肪除去、二重形成と組み合わせる
• ・術後は開瞼度の調整が重要で、左右差や過矯正（眼球露出過多によるドライアイ等）に注意

 

上眼瞼たるみ取り（上眼瞼リフト、眉下切開など）

• ・加齢により上まぶたの皮膚が余剰・下垂し、目が重たく見える場合に適応
• ・上眼瞼（まぶたのしわに沿って切開）または眉下切開（眉毛直下を切開）で余剰皮膚を切除し、必要に応じて眼窩脂肪も除去
• ・眉下切開は傷跡が眉毛に隠れやすく、自然な仕上がりが期待できる
• ・手術後の二重幅変化や左右差、皮膚の緊張バランスに注意

上眼瞼形成術は、単なる「二重作り」や「たるみ取り」だけでなく、視野障害や頭痛、額のしわといった日常生活に影響する症状の改善にも寄与します。保険適応となるケースもあるため、詳細はカウンセリングでご相談ください。

 

下眼瞼形成術（クマ取り・たるみ治療・脂肪再配置）

下まぶたのクマやたるみ、脂肪突出は、老けた印象や疲れ顔の原因となります。下眼瞼形成術には、脂肪除去だけでなく、脂肪再配置や皮膚たるみ補正など多様なアプローチがあります。

 

経結膜脱脂術

• ・下まぶたの裏側（結膜側）からアプローチし、突出した眼窩脂肪を除去
• ・皮膚に傷が残らず、ダウンタイムが短い（腫れ・内出血は7～10日程度）
• ・脂肪除去のみのため、皮膚のたるみが強い場合は適応外

 

経皮的下眼瞼形成術（たるみ取り、脂肪再配置）

• ・下まつ毛のすぐ下の皮膚を切開し、余剰皮膚・眼輪筋・脂肪を必要に応じて切除・調整
• ・突出した脂肪を除去するだけでなく、脂肪を下方に移動・再配置して「段差」をなだらかにする（ハムラ法・裏ハムラ法）
• ・皮膚のたるみやシワ、凹みが強い症例に適応
• ・術後の腫れ・内出血は10日～2週間程度

クマの種類と対応

• ・青クマ：皮膚が薄く、静脈うっ滞や色素沈着による。外科的治療より内服・外用やレーザーが有効な場合も
• ・黒クマ：皮膚のたるみ・脂肪突出による影で生じる。下眼瞼形成術が適応
• ・茶クマ：色素沈着が主因。ピーリングやレーザー、内服治療を併用

下まぶたの美容整形は、脂肪除去や再配置だけでなく、ヒアルロン酸注入やPRP治療、スキンケア治療との組み合わせが重要です。患者ごとのクマの種類と原因を的確に診断し、最適な治療法を選択します。

 

術前準備と術後ケア、合併症への対策

目元の整形は術前・術後のケアが非常に重要です。これを怠ると腫れ・内出血・感染・左右差・傷跡肥厚・後戻りなど多彩な合併症を招くリスクがあります。

 

術前準備

• ・施術前1週間は、血行を促進する薬（ビタミンE、アスピリン、ワーファリン等）の服用を避ける
• ・術直前のアイメイク・エクステ・コンタクトはオフ
• ・喫煙・飲酒は術前後2週間は控える（血流障害・感染リスクを減らす）
• ・持病やアレルギー、既往歴は必ず申告
• ・身体の体調管理（風邪・発熱・皮膚疾患は延期も検討）

 

術後ケア

• ・冷却（アイスノン・冷湿布）で腫れ・内出血を軽減
• ・感染予防のため抗生剤内服・点眼、清潔保持
• ・術後1週間はアイメイク・コンタクトレンズの装用は控える
• ・抜糸（切開法の場合）は術後5～7日目が多い
• ・腫れや内出血は2週間程度でおおむね消退、最終的な仕上がりは1～3か月後
• ・傷跡の赤み・盛り上がりは数か月で目立たなくなる
• ・強い痛み・発熱・膿など異常時は早めに医師へ相談

 

合併症・トラブル例と対策

• ・左右差：術前デザインの徹底と、術中の微調整でリスク低減
• ・後戻り（二重消失）：埋没法は糸の本数・固定法の工夫、切開法は剥離範囲や固定部位の最適化
• ・傷跡肥厚・ミリウム：適切な縫合法、術後のスキンケア指導、局所注射や除去処置
• ・感染・膿瘍：無菌操作と術後の抗生剤内服、異常時は早期切開排膿
• ・皮膚の凹凸・段差：脂肪切除や再配置量の調整、術後の経過観察と必要時修正術
• ・過矯正（開瞼過剰・白目露出増大）：術中の開瞼度測定、術後経過観察で必要時修正

合併症はゼロにはできませんが、経験豊富な医師の適切な対応・アフターケアでほとんどが改善可能です。

 

症例から学ぶデザインとトラブル回避

実際の症例を通じて、術式選択・デザインのポイントやトラブル回避策を解説します。
症例1：20代女性　幅広平行二重・目頭切開希望
・蒙古襞が強く、目と目の間隔がやや広い。埋没法単独では平行型二重が困難と判断し、切開法＋目頭切開（W法）を計画。術前デザインで涙丘の露出量を細かく調整し、術後は自然な平行型二重と目元のバランスを実現。
症例2：50代女性　たるみ取り・二重幅拡大希望
・加齢性の上眼瞼皮膚弛緩と眼瞼下垂を合併。全切開による余剰皮膚切除＋挙筋前転＋脂肪除去を組み合わせ、二重幅を適度に広げつつナチュラルな開瞼を作成。術前に「幅広すぎると眠そうな印象になる」リスクを説明し、患者の希望と医学的適応をすり合わせ。
症例3：30代男性　下眼瞼クマ除去希望
・皮膚のたるみは軽度、脂肪突出が主因と診断。経結膜脱脂術を選択し、傷が残らず腫れも軽度。必要に応じてヒアルロン酸による凹み補正を追加。術後の左右差や凹凸が出ないよう、脂肪除去量を慎重に調整。
どの症例でも、患者の希望と医学的な適応をすり合わせるカウンセリング、術前デザインの徹底、術後フォローアップが最重要です。

 

まとめ：美しい目元形成のための総合アドバイス

目元の美容整形は、顔全体の印象を大きく左右する繊細かつ奥深い分野です。最新の術式の進歩と共に、単なる「二重作り」から「表情まで含めた総合的な美的バランス」へと進化しています。
成功のためには以下のポイントが不可欠です。

• ・信頼できる医師・クリニック選び（症例数・実績の公開、カウンセリングの丁寧さ）
• ・自身の骨格・目元の特徴把握と、現実的なイメージの明確化
• ・術式ごとの特徴、リスク、ダウンタイム、将来のメンテナンス性の理解
• ・術前準備・術後ケアの徹底と、合併症時の迅速な対応
• ・術後の変化を楽しむ心の余裕（腫れ・内出血は一時的であり、最終形は数か月後！）

専門性の高い目元美容整形は「一人ひとりの理想と個性」を最大限に引き出すための医師と患者の二人三脚です。
カウンセリングでどんな些細な疑問や不安も相談し、納得したうえで施術に臨みましょう。
理想的なまなざしは、あなたの人生をより豊かに彩ることでしょう。