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小顔
小顔を目指す最新美容外科手法徹底解説〜フェイスリフトから脂肪溶解注射までの全知識
理想の小顔を叶えるための美容外科最前線〜各術式の違いと効果を徹底比較
目次
- ・小顔とは何か?ー美的観点と骨格・軟部組織からの解説
- ・小顔効果をもたらす美容外科術式の全体像
- ・フェイスリフト:リガメントリフトやSMAS法を中心に
- ・脂肪吸引・脂肪溶解注射:適応・メカニズム・効果の違い
- ・骨切り術(輪郭形成):下顎角形成術や頬骨縮小の詳細
- ・糸リフト(スレッドリフト):種類と仕組み、向き不向き
- ・ボトックス注射(エラボトックス):筋肉量調整による小顔化
- ・複合治療計画の立て方:症例別アプローチ
- ・リスク・副作用・ダウンタイムの徹底解説
- ・症例写真によるビフォーアフター比較
- ・まとめ〜理想の小顔を手に入れるために
小顔とは何か?ー美的観点と骨格・軟部組織からの解説
小顔という言葉は美容医療において日常的に用いられますが、その定義は極めて多義的です。一般的には、「顔面の縦横比が整い、顎や頬のラインがシャープで、全体的に引き締まって見える顔立ち」を指します。
美的観点から見ると、卵型やVラインの輪郭が理想とされることが多く、横幅が狭く、フェイスラインが滑らかで、顎先がシャープな形状が小顔の条件とされています。
医学的には、顔の大きさや形状を決定する要素は大きく分けて2つです。
- ・骨格(頭蓋骨、下顎骨、頬骨等の硬組織)
- ・軟部組織(皮下脂肪、筋肉、皮膚、皮下組織など)
これらの要素が複合的に作用し、顔の輪郭や大きさが形成されます。個々の「小顔」の悩みに対しては、どの組織が主因となっているかを的確に診断し、それぞれに適したアプローチを選択することが重要です。
小顔効果をもたらす美容外科術式の全体像
小顔を実現するための美容医療手段は多岐にわたります。大きく分けて以下の5種類に分類されます。
- 1. フェイスリフト(切開・非切開)
- 2. 脂肪吸引および脂肪溶解注射
- 3. 骨切り術(輪郭形成術)
- 4. 糸リフト(スレッドリフト)
- 5. 筋肉縮小治療(ボトックスなど)
各術式には適応・不適応、持続期間、効果の現れ方、ダウンタイムやリスクなどに違いがあります。以下、各術式について専門的見地から詳細に比較・解説します。
フェイスリフト:リガメントリフトやSMAS法を中心に
フェイスリフトは老化やたるみに対して最も本格的な効果をもたらす術式です。特に40代以降の皮膚・皮下組織の弛緩に有効です。
フェイスリフトの分類と術式
- ・ミニリフト:耳前部のみ小切開。軽度のたるみ向け。
- ・フルフェイスリフト:側頭部から耳後部まで広範囲切開。中〜重度のたるみに対応。
- ・SMASリフト:表在性筋膜(Superficial Musculoaponeurotic System)を剥離・引き上げる。深層までしっかりリフトアップ。
- ・リガメントリフト:リガメント(支持靭帯)を切離し、固定し直すことでナチュラルな小顔化。
効果と適応
SMASリフトやリガメントリフトは、単なる皮膚の引き上げにとどまらず、深層組織全体を上方移動させるため、マリオネットラインや頬のたるみに対して顕著な小顔効果があります。
皮膚の余剰が多い場合、フルフェイスリフトが必要となり、リガメントリフトは自然な表情を保ちながら小顔化を図ります。
適応は、加齢による頬・フェイスラインの弛緩が主体の場合ですが、若年層でも脂肪沈着や皮膚の厚い症例では効果的な場合があります。
リスクとダウンタイム
- ・腫脹・内出血:2週間程度
- ・感覚障害:一時的なものが多いが、稀に長期化
- ・瘢痕:切開線は耳の前後など目立ちにくい部位に設定
- ・血腫・感染リスク
フェイスリフトは確実で長期的な効果を望める反面、ダウンタイムや合併症のリスクも一定数存在します。術前に十分なカウンセリングが必要です。
脂肪吸引・脂肪溶解注射:適応・メカニズム・効果の違い
顔の脂肪沈着が主因で「顔が大きい」と感じている場合、脂肪の物理的な除去が最も効果的です。以下、2大アプローチについて解説します。
脂肪吸引(Face Fat Suction)
- ・局所麻酔〜全身麻酔下で、3〜5mm程度の微小切開よりカニューレを挿入し、頬・顎下・フェイスラインの皮下脂肪を吸引除去
- ・VASER(超音波)やPower-Assisted(振動式)脂肪吸引など、近年は組織ダメージや出血を最小限に抑える先進機器も活用
- ・1回の施術で明らかな小顔効果が期待できる
脂肪溶解注射(デオキシコール酸、BNLS等)
- ・脂肪細胞膜を溶解・破壊する薬剤を注射し、脂肪細胞数自体を減少させる
- ・1〜2週間間隔で、複数回の施術が基本
- ・手術に抵抗感のある方、ダウンタイムを避けたい方に適応
効果・適応の違い
- ・脂肪吸引は皮下脂肪が発達した症例、特に顎下や頬のボリューム感が強い場合に適応
- ・脂肪溶解注射は軽度〜中等度の脂肪沈着、または吸引が困難な細かな部位に有効
脂肪吸引は1回で劇的な変化が得られる反面、腫れや内出血、しびれなどのリスクが伴います。脂肪溶解注射は数回の施術が必要ですが、腫れ・内出血などのダウンタイムは比較的軽微です。
骨切り術(輪郭形成):下顎角形成術や頬骨縮小の詳細
「骨格的な顔の大きさ」が主因の場合、骨切り術が唯一の根本的治療法となります。
代表的な術式は下顎角形成術(エラ削り)、頬骨弓削り(Zygomatic Arch Reduction)、オトガイ形成術(顎先形成術)などです。
下顎角形成術(Mandibular Angle Reduction)
- ・口腔内または耳前部切開より、下顎角(エラ)の突出部分の骨を切除・削骨
- ・3D CTを用いた術前シミュレーションで、左右差を最小限に
- ・骨膜下出血、顔面神経損傷、下歯槽神経麻痺などのリスク管理が必須
頬骨縮小術(Zygomatic Reduction)
- ・頬骨弓部を切断し、内側移動・固定することで横幅を狭小化
- ・口腔内・側頭部切開からアプローチし、インプラントやスクリューで骨を固定
- ・中顔面の横幅縮小に著効
オトガイ形成術(Genioplasty)
- ・顎先の突出や後退を骨切り・移動により調整し、理想的なVライン形成
- ・前方移動・後方移動・短縮・延長など、個々の顔貌に合わせて術式を選択
骨切り術のメリット・デメリット
- ・根本治療であり、一度の施術で半永久的な小顔効果が得られる
- ・全身麻酔下の大手術となり、2〜3週間のダウンタイムと術後管理が必要
- ・腫脹・内出血・神経麻痺・感染などのリスクが高く、術者の熟練度が問われる
糸リフト(スレッドリフト):種類と仕組み、向き不向き
糸リフト(スレッドリフト)は、切開を用いずに特殊な糸(PDO、PLLA、PCL等)を皮下層に挿入し、皮膚やSMAS層を物理的に引き上げる施術です。
近年はバーブ付き糸やコグ付き糸など、固定力の高い糸が登場し、より高い小顔効果が得られるようになっています。
代表的な糸リフトの種類
- ・ショッピングリフト:極細PDO糸を多数挿入し、コラーゲン生成を促進
- ・コグリフト:バーブ付き糸で強力にリフトアップ。頬・フェイスラインに適応
- ・ロングスレッドリフト:長尺の吸収糸で広範囲を強力にリフト
- ・非吸収糸リフト:長期持続型もあるが、合併症リスクがやや高い
糸リフトの効果・適応
- ・30〜50代で皮膚弛緩が軽度〜中等度の症例が最も適応
- ・フェイスライン、頬部のたるみに局所的に効果
- ・ダウンタイムが短く、即時的な小顔効果が期待できる
デメリット・注意事項
- ・持続期間は1〜2年程度。加齢進行に伴い再施術が必要
- ・皮膚のたるみが高度な場合はフェイスリフトに劣る
- ・皮下に糸の触知や違和感、感染・糸露出などのリスク
ボトックス注射(エラボトックス):筋肉量調整による小顔化
ボトックス(ボツリヌストキシン)は、咬筋肥大によるエラ張りを改善し、小顔効果をもたらす治療です。
特に東アジア人では咬筋が発達しやすく、骨格的なエラ張りと見分けることが重要です。
施術法とメカニズム
- ・咬筋の中央〜下部に、適切なユニット数のボトックスを数か所注射
- ・神経筋接合部でアセチルコリン分泌を阻害し、筋肉の収縮力を低下させる
- ・2〜4週間後から筋萎縮が進み、エラの張りが軽減
効果・持続期間
- ・1回の施術で3〜6か月持続。継続的な施術でより長期の小顔効果も期待
- ・骨格的エラ張りには無効。筋肥大が主体の症例に適応
リスク・副作用
- ・表情筋の過度な萎縮による頬のこけ感
- ・嚙み合わせの変化や違和感
- ・稀にアレルギー反応や局所感染
複合治療計画の立て方:症例別アプローチ
小顔化のアプローチは単一の術式で完結しないことが多く、複数の術式を組み合わせて施術することで、より理想的な結果が得られます。
以下、代表的な症例ごとの推奨アプローチを示します。
症例1:頬・フェイスラインの脂肪沈着+軽度の皮膚弛緩
- ・脂肪吸引または脂肪溶解注射で脂肪減量
- ・糸リフトやショッピングリフトでリフトアップ・タイトニング
脂肪除去とリフトアップを同時に行うことで、より自然でメリハリのある小顔が実現します。
症例2:骨格的エラ張り+咬筋肥大
- ・下顎角形成術で骨性エラを削除
- ・ボトックス注射で咬筋量を調整
骨と筋肉の両方にアプローチすることで、横顔・正面ともにシャープな輪郭を実現します。
症例3:加齢によるフェイスラインの崩れ・皮膚弛緩
- ・SMASリフトやリガメントリフトなどの本格的フェイスリフト
- ・場合によっては脂肪吸引や糸リフトの併用
根本的なたるみ改善により、若々しい小顔効果が長期にわたり持続します。
リスク・副作用・ダウンタイムの徹底解説
小顔美容外科手術を受ける際は、術式ごとの合併症やダウンタイムについて十分な理解が必要です。以下に主なリスク・ダウンタイムを整理します。
フェイスリフト
- ・腫脹・内出血:2週間程度
- ・瘢痕:切開線は目立ちにくいが、体質により肥厚性瘢痕やケロイド化の可能性
- ・顔面神経麻痺:一時的〜稀に長期化
- ・血腫・感染:術後早期の管理が重要
- ・左右非対称:術前シミュレーションと術中の確認が必須
脂肪吸引・脂肪溶解注射
- ・吸引部の腫れ・内出血:1〜2週間
- ・皮膚の凹凸・たるみ増強:吸引量・皮膚弾力の見極めが重要
- ・しびれや感覚鈍麻:多くは一時的
- ・脂肪溶解注射はアレルギーや感染、硬結形成に注意
骨切り術
- ・大きな腫れ・内出血:2〜3週間
- ・顔面神経や下歯槽神経麻痺:術者の熟練が必須
- ・骨癒合不全・感染:術後管理が鍵
- ・咬合異常や顔貌の左右差
糸リフト
- ・腫脹・違和感:数日〜1週間
- ・皮下糸の触知、露出、感染
- ・左右非対称や引きつれ感
ボトックス注射
- ・違和感や噛みづらさ(数週間〜数ヶ月)
- ・表情筋の過剰な萎縮
- ・ごく稀なアレルギー反応
症例写真によるビフォーアフター比較
ここでは代表的な症例を写真とともに比較します。なお、写真掲載は割愛しますが、各手技による変化を文字で解説します。
脂肪吸引+糸リフトの症例
- ・術前:頬下部〜フェイスラインに脂肪沈着、フェイスラインが不明瞭
- ・術後1ヶ月:フェイスラインがシャープに、下顔面のボリューム減少を実感
エラ骨切り+ボトックスの症例
- ・術前:正面・斜めから見た際のエラ張りが強調される
- ・術後3ヶ月:エラの突出が大幅に減り、咬筋ボリュームも縮小。女性らしいVラインへ
フェイスリフト+脂肪吸引併用症例
- ・術前:口元〜顎下のたるみ、二重顎が目立つ
- ・術後3ヶ月:頬・顎下のたるみが消失し、全体的に10歳若返った印象に
まとめ〜理想の小顔を手に入れるために
小顔美容外科は、単なる「顔を小さくする」施術ではなく、個々の顔貌分析に基づく総合的な輪郭設計が必要です。骨格・脂肪・筋肉・皮膚のいずれが主因かを的確に診断し、症例ごとに最適な術式・アプローチを組み合わせることが、理想的な小顔造形への近道です。
また、ダウンタイムや副作用、持続期間、再施術の可能性についても十分なインフォームドコンセントが重要です。
美容外科医と患者様が納得いくまで相談を重ね、納得のゆく小顔を手に入れてください。
本記事が、理想の小顔を目指す皆様の参考となれば幸いです。
(本記事は実際の医学的診断・治療を代替するものではありません。必ず専門医のカウンセリングを受けてください。)